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Groovin'

東京は神田神保町のオールディーズバーです。アナログレコードを中心に涙なしには語れないBGMと美味しい洋酒。エレキギターを弾いたり歌ったり。 お気軽にドアを開けて下さいね。
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  • 05/19/12:44


音楽...聴き方や意見も人それぞれですね。

当店の自慢でありコンセプトであるオールディーズ音源、元々私が高校時代から社会人時代に収集したものです。ロックンロール、ロカビリー、ドゥーワップ、リヴァプールサウンド、エレキ、サーフィン等ですか。

時代的に1950年代から60年代中期が当てはまるのですが難しいものであまりにも古い為「ウワー、この年代は解らないな。」と言うお客様もかなりの数です。
ただし解らないから聴かないでは「それもなんかなぁ~」とは生意気にも正直言えば私は思っています。
食べ物の好みと一緒で食べてみたら結構イケたなんてよくありますよね。

私はオールディーズミュージック以外でも音楽は好きで70年代ハードロックは芸術であると本気で思っていますし、現在来日していてセンセーションを再び起こしているマドンナの楽曲等聴いていると実にセクシーでこれまたまさに80年代ロックの完成品であるなと痛感しています。

よくある話ですがハードロックを好きな方がソフトロックを「軟弱だ。」と言い放ったり、またその逆に「ハードロック」に対して自分なりの分別で他人に「これは●●だからちょっと感性に合わない。」とか…

特定のアーティストに対して「こいつらのサウンドは●●なんだ、だから○○なんだ」もよくあり得る意見ですね。
居酒屋さんに数人で出かけて「俺は鳥が嫌いだから皆も注文するなよ。」と近いか。(食品アレルギーはまったく別のお話です。)
もっともなんにしてもお好みがあるのは人間らしくてかなり面白いものですが。

さてミュージックバーの営業者である私なら「まずは聴いてみて良いものはジャンルは問わず良いのでないでしょうか」と言うしかありません。(もちろん店のコンセプトはオールディーズです。)
例えばレッドツェッペリンは激しいロックンロールもあれば見事なスローバラードがあります。キッスにしても同様ですね。アーティストはメリハリをつけているのです。
中にはほぼ同一のサウンドで押しとおすバンドもありでしょうが、それは素晴らしいコンセプトなので全然かまいません。

お店が空いている時はBGMの選択にまったく困らないのですが混んでくるとお好みがそれぞれなので「●●かけてよ。」言われれば「ごめんなさい、現在のLPが別のお客さんのリクエストなのでこれが終了してからにしますね。」と申し上げる事があります。もっともそこはいくらお酒が入っているといっても皆さん大人、ご不満を言われる方はまったくいらっしゃいません。

一番考えてしまうのが曲のリクエストをされ、かかっているのにもう次の曲を考えていたりされていると私は「本当に曲を楽しんでるのかなぁ。」と思ったりします。
これが何曲も続く…結構多いです。ハハハ。
その時にお飲み物があまり進まずカクテル等の氷が解けほとんど水割りになっていたり…これだと私は「ありゃ、もったいないな…せっかく飲みに来たのになぁ。」と考えてしまいます。古い人間なのかもしれませんが。

さて当店からすればオールディーズミュージックを一度じっくり聴かれてみる事をおすすめ致します。
例えばチャック・ベリーを通して聴いていくと50年代中期、ロックンロールの全盛から変化していく様が感じられるだろうし録音状態の年代による差が感じられたり、エイトビートの時代による変化が感じられたり実に深いものです。

同じアーティストの曲を一時間聴いていくとかけ出しの頃の売れない曲や全盛を迎えた曲、人気にかげりが出た曲、復活した曲等、アーティストの生き様が感じられるでしょう。そこにご自分の人生を照らし合わせられたり…

あっ、そうだこれが大事な事で当店のお客様には特にBGM音楽ではなく、お店の全体の雰囲気を気に入られて長くご来店頂いている方々が多数いらっしゃいます。とても有難い事です。涙が出る程…
カップルでお酒を飲みながらギターを弾いて唄われたりして楽しむ姿を拝見出来るのはこの上ない幸せです。
まあなんと言っても本来のバーの目的は美味しい洋酒をのんびり飲み、ゆったり流れる人生のひと時を楽しむ事なのかもしれないと私は思うのですけど。


●ブログ「酒とオールディーズロックの日々」更新しております。

「ロックンロールよもやま話」を楽しんで頂く私の個人ブログなんですけど久し振りのカキコをしました。
今回は米国の人気歌手であったジミー・クラントンです。お仕事中の一息にお読み下さい。
左のリンクよりお入り下さい。

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おじさんの独り言...

●ネガティブよりポジティブか…

お店を始めたばかりの頃、「しばらくは苦労するな、誰もお店があるのを知らないんだから…」当然こんな風に思っていました。
例えば他店のバーから独立され開店した方の場合はその時のお馴染みさんがかけつけてくれ、その中で多数がご常連になる事が多いそうです。これは当店においでになったマスターより伺いましたので間違いはないでしょう。
この私はこの仕事はまったくの初めてのド素人です。当然1からお客様を作らなければいけません。
「調子にのるまで半年位はかかるだろうな。」こんな風に考えていました。
ところがそんな甘いものではありません。開店する場所によっても違いはあるでしょうが実際どなたが始めても最低でも3年はかかると思います。もちろんよほど美人(もしくはイケメン)で気立てが良くなら別かもしれませんが。

日によってはお客様がどなたもいらっしゃらない事だってあるのです。それが連日になる事もあります。
現在オープンより3年間以上経過していますがここに来てようやく多くのご常連がご来店してくれるようになりました。
とにかく「いつまでも悪い訳はない。」と常に自分に言い聞かせる毎日でした。いや今でもそうですけどね。

さて最近こんな名言がある事を知りました。
「不可能の反対は可能ではない。挑戦だ。」
この言葉は米国メジャーリーグの名選手であったジャッキー・ロビンソンのものと言われています。
ジャッキーは名門ロスアンゼルス・ドジャースに迎えられた20世紀初のアフリカ系米国人選手でした。
ニグロリーグの人気選手であった彼はドジャースオーナーのブランチ・リッキーに見初められ入団、その時強く言われたのが「今後何があっても耐えるんだ。やり返したりだけはしないでくれ。」
オーナーに恩義を感じたジャッキーは酷い迫害を受けながらもメジャーリーグに昇格、約10年間のプレーで通産3割バッターになるという快挙を成し遂げたのです。

私にしてみると素人がお店を始める事が他人からみたら無謀で不可能なのですが「やってみなければ分からない。それで駄目でもやらんよりずっとまし。」こんなところでしょうか。
「やれば可能だ。」ではなくまずはやってみる事、そこから努力であるという事なのでしょう。ようは甘いものではないが挑戦して耐えつつ、成功はそこで踏ん張って掴めか…

グルーヴィンは現在4年目の営業に入りました。ようやく以前とはまったく違った感触を得ているところですが実際はまだまだです。最後まであきらめないしつこさは何事も大事であると思います。

一年程前でしょうか午前3時になってもどなたのご来店がない日があり、腕を組んで考え込んでしまった事がありました。(もっともなんの名案もありませんが…)
その時です。バーンと扉が開き「今から十数人入りますね。」とご常連の方の声。ドアの外で賑やかな声が聞こえます。
世界が変わる瞬間でした。
結局朝まで満員の状態で幸せな営業を終える事が出来ました。
(もちろんこんなラッキーはそうそうあるものではないでしょうが、短気を起こして早仕舞いしていたらなかった事です。)

物事とにかくやってみないと始まらないと思います。ネガティブにならずチャレンジするのもありと私は考えておりますが皆さんはいかがでしょう。もちろん大変な恐怖心と戦う事となりますが一度きりの人生、天邪鬼の私はやってみる方を選んでしまったのです。
やるしかないのでしょうね。


●個人ブログ「酒とオールディーズロックの日々」続々と更新しております。

上記のブログですが昨年12月初旬に立ちあげました。以前掲載を行っていた「ロックンロールよもやま話」を独立させたものです。
ほとんど自己満足の世界ですがアクセスがここに来て顕著に増えてまいりました。ありがとうございます。
さて、またもや更新を致しましたのでどうぞお時間よろしき時にご覧下さいね。
(今回は久しぶりにチャーリー・冷奴が記事を書きました。)
1970年代半ば、世界中の女の子に人気爆発タータンハリケーンのベイシティローラーズが主役です。左側のリンクよりお入り下さい。

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平成28年、明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

当店はもう今年の初営業を行っております。定休日やイベントは下記に書き込みましたのでどうぞご参考に。

昨年は随分新しいお客様と出会え、また新たなご常連となって頂きました。ありがとうございました。
特に27年12月は過去の中でも一番多数のお客様にドアをオープンして頂く事が出来ました。
12月って何か景気の良い月と思われるのですが実際は序盤は仕事に忙殺されるお客様が大半で飲みに行く気分にもなれず、後半は正月休みの為にその分仕事が押せ押せになり残業続きで会社内の忘年会も本当は邪魔臭い位なのです。
これは私自身数年前まで会社員をしていたので身に染みております。また現在お店をする側から見ても年末の正月休みの関係で実質の営業日が少なく2月、5月、8月と変わらないのです。

でもそんな時期に今年は何かホッとする事が出来ました。

痛感しているのは物事、コツコツしかないのだなという事です。不調な時期があればこそ良い時期が来るのだという事です。我慢大会をしている感じですね。ハハハ。


当店も実働4年目、東京のオールディーズロックバーと言えば「GROOVIN」とおっしゃって頂けるよういっそうの努力を致します。初めての方もどうぞお気軽にドアをオープンして下さい。

     1月の定休日について

前回も掲載しましたが念の為再度ご連絡致します。
 
元日(金)
 
3日(日)
11日(祝)
17日(日)
24日(日)
31日(日)
合計25日の営業日です。

※1月10日(日)は特別営業とさせて頂きます。この日は久しぶりに、ロックンロール生誕60年記念その⑧「1955年~65年、朝までオールディーズヒットパレード」です。
グルーヴィンならではのアナログやCD音源にて歴史に残るロックンロールサウンドをかけっぱなしです。思わず涙の大企画です。
(夜8時から朝方4時半までの通常営業です。)

●人間の心って

カウンターでご常連のお客様とお話をしている時は私の憩いなのかもしれません。
大概の飲食業は飲み物や食べ物を提供したら基本お客様のお相手はしませんね。
居酒屋さんでもほぼ同様です。バーでも飲み物の提供のみで終了するお店もありますのでこれはこれでかまわないのです。
ただ、よほど雰囲気の良い店ならそれもありでしょうがお一人で来店しているお客様に対しては寂しい感じがしないでもありません。
私はお店では基本よくお客様に話しかけます。でないとお家で飲んでいるのとなんら変わらないのではと思います。やりとりが皆様の気分転換になれば幸いと考えております。

最近お店の終了後にフェイスブックをしていてこんな事がありました。
記事を更新するため文字を打ち込んでいて文章の確定キーを押すと勝手に文字が消えていってしまうのです。PCが故障しているのか自分のフェイスブックの理解に間違いがあるのか。
ところが自宅のPCでもまったく同様でした。
ットで検索すると多数の方が同じトラブルに困惑しているようでした。フェイスブック側の対応はネット上で特に見つかりません。
ネット社会ではどうも当然の対応なのかもしれませんが何か機械的な冷たさが感じられて仕方がないのです。

去年
3月に税務機関で確定申告をしていた時の事。
数字をあらかた申告準備用の用紙に書き込みPCにタイプをする前に誤った数字を入力出来ないので係の男性に「こういった記入で良いのでしょうか」と訪ねるとこういう返事が返ってきました。
「数字の事はこちらでは分かりません。そちらで出す数字ですので。」と答えがありました。記入している場所が正しいのか聞いているだけなのに
私はそうそう短気ではないのでただがっかりして「ああ、そうですか」と言ってそのまま数字をタイプしました。
提出用書類をプリントアウトして最後に若手の係員さんに渡して終了でしたがこの方も内容が抜けてるかどうかもチェックしておりません。
私はなんとなく理解しているのですが基本役所系の仕事は内容のチェックより書式が集まれば良いのでしょう。問題が起きなければ調査もしません。
事務仕事をこなすのが大事で細かい内容はそれこそ理解していない場合も多いのでしょう。
事務員さんに専門的な知識はない事が多いようでこれはいずれ2年か3年で次の係に移動するからです。
ただ公的機関の名誉のために声を大にして言いますが大変親切に対応してくれる場合が多くなりましたのでそれは大変感謝しております。むしろこちらが見習うべき事が多いです。

話が随分バーの話から離れました。人間は寂しいものだと思います。財産に恵まれていても心が潤っているとも言えないようです。
なにかやるせない思いをされたり仕事で気を揉んでいたり対人関係等トラブルで辛くなっている時、どうぞ当店においで下さい。私と話しても解決にはならないでしょうが失望や焦燥感を小さくする事は出来るかもしれません。なにより洋酒と古臭いBGMがあなたを慰めてくれるでしょう。
「明日のあなた」のためにこれからも営業を続けて行きたいなといつも願っています。


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オープン3年、感慨深く

●オープンより3年が経ちました。

当店もなんとか3年が経過しました。
オープン時、本当に3年がひとつの目標でした。特に昨年後半以後は繰り返しご来店頂く方々が急に増え出し、お酒はもちろんBGMで盛り上がったりエレキギターを弾いたりで実に賑やかな時も多くなりました。
時にはしんみりとお仕事のお話や悩みをお聞きしたりと日によって随分雰囲気が違うものです。また女性のお客様も増え、ご夫婦で仲良くご来店頂いたりも実に有難いものです。

さて自分の今後の目標ですけどウイスキーのボトルももう少し増やして行くのはもちろんですが古き懐かしい昭和の香りを感じて頂くためにおつまみも懐かしいお菓子を取り入れたりしながら「ホッとする」癒し空間を構築していきたいなと考えております。
オープンは24年10月18日(木)でしたが今年のこの日は日曜日でお店も定休のため自宅でしんみりとお祝いしようと思っております。
さて3周年企画なのですがご来店のお客様にお楽しみ頂くため12月まで期間に何回かに分けて開催して行こうと思います。詳しくは次回以後の書き込みで随時お知らせを申し上げます。
昭和の良き香りが楽しめる癒しパークを目指し今後も頑張ります。どうぞ応援して下さいね。

●ロックンロールよもやま話    -その67-
               「ビーチボーイズでよもやま」

「おいおい10月のこの涼しい時期にビーチボーイズの話かよ」なんて言われそうですね。
でもお許しを、今日はこの偉大な夏バンドにまつわるよもやまです。
私はデビュー時のサーフィンサウンド及びレースカーを題材にしたホットロッドサウンドはもちろん好きですがその後の66年以後の悩みつつ発展したサウンドも好みです。

彼等は66年初頭に日本でコンサートを行っておりますが当時の日本のミュージシャンが見た時「えっ、なんてこの連中、演奏が下手なんだろう」と思ったそうです。最近日本でのその時の演奏をユーチューブで私も興味シンシンに聴いてみました。
コーラスはとっても綺麗で楽器演奏も若さ一杯で実に勢いがあり楽しいものでした。オリジナルレコーディングでは大半が熟練スタジオミュージシャンの演奏録音であったようなので彼らの生身の演奏は相当シンプルに聴こえます。
ブライアン
ウィルソンが心身の問題でライブ活動をしていないので来日公演の穴埋めはもうブルースジョンストンが入っていると思います。
リードギターのカール・ウィルソンは実に軽やかに弾いています。上手い。「ジョニービーグッド」のソロも見事にこなしています。
ドラムのデニス・ウィルソンの演奏はシンプルで微笑ましいと思います。「ドンパンドンパン、ドコドコドコドコ」。一生賢明さとワイルドさは当時の彼のプレイの魅力かもしれません。

さて彼らの楽曲がサーフィンから大きく変化したのはこの66年であろうと思います。前年65年の最後のシングル「リトルガールアイワンスニュー」がひとまず最終章といった感じです。ただこの曲でもビーチボーイズサウンドが変化していく匂いがだいぶ感じられます。
次の66年「バーバラアン」は大ヒットしていますがかつてのサーフィンサウンドとはもう違うと思います。
英国ビートルズがどんどん変化していくため徐々にロックが枠に収まらない時代になっていったのでしょうか。
躍動を続けるビートルズ、変化をしていくポピュラーミュージック、ロックサウンド。
67年あたりはもうビーチボーイズのシングル盤は米国ヒットチャートの上位には上がらなくなりました。結局62年~65年の全盛時?の勢いは保つことが出来なかったのだと私には思えます。以前からのファンがそのサウンド変化についてイケない事も多かったでしょう。(やはり難解で好まなかったか)

ビートルズはそれまでの米国、英国のアーティストに感じられるシングル盤命から強いコンセプトを持つLPを製作しつつ相変わらずの大ヒットシングル盤も発表し続けていました。
65年の「デイトリッパー」あたりは次代のロックサウンドを先導しているような感もあります。その後のハードロックバンドに先んじてロックを芸術に仕上げたと思います。

さてビーチボーイズファンの中にはいっそサーフィングループで終わってしまってくれたとしても良かったと思う方も少なからずいらっしゃるでしょう。シングル盤命で良かったじゃないのなんて考える方も多いでしょう。
当店GROOVINはオールディーズがコンセプトなのでどうしても誰々のアルバムの名盤の何々がどうだのという話にはなりません。
かつてフィルスペクターが「LPの中の2曲は素晴らしい出来だよ。(シングルカット用のため)でも残りの10曲はハハハ。」なんて話をしていたとか。60年代中期まではそうであったと思います。これむしろ現在のお若いダウンロード世代の方々が理解しやすいのではないでしょうか。好きな曲を一曲ずつ買えばいいですし。

さてビーチボーイズは後年スキャンダラスな事件に巻き込まれたりメンバーの死去等でその快活な全盛時代のサウンドとは逆に陰影も加わってしまったようです。
当店ではどうしてもコンセプトがオールディーズのため65年位までの20数曲のヒットナンバーをかける事が多くなってしまいます。悲しい事に66年以後のサウンドはどうしても重くなってしまうのでしょうか。

話は少し飛びますが実はお店でリクエストをされるお客様に二通りタイプがあり一つのアーティストのレコードを最後まで聴ききってしまう方と曲を飛ばして聴かれる方。もしくはすぐに違うアーティストを望まれる方。
実は昔から私は前者の聴き方を好むのです。じっくり聴くのが好きなのです。そうでないとそのアーティストの全体像が見えてこないと思うからです。これはもったいない。

ビーチボーイズのアルバムは65年「サマーデイズ」あたりまでは変化はそれなりにありますが聴きやすく「シャットダウンボリューム2」「オールサマーロング」「トゥデイ」等は私としてはとっても大好きです。
それでもやはり当時のアーティストはシングル盤が命であろうと考えています。ヒットが出なくなればもうお終い…
それは初期のビートルズも一緒であると思います。サーチャーズやホリーズ、ジェリー&ペースメーカーズとヒットチャートで人気を争ったのですから。
オールディーズの時代はシングル盤が主流、曲をヒットさせる事がポピュラー界の仕事であったと言っては過言かもしれませんが。主流はアルバムではないと思います。

さて美味しい洋酒、かわきもののおつまみとともにその味わい深いビーチボーイズのサウンドを当店でじっくりとお楽しみ下さい。ロックがまだまだ固まっていなかった時代、彼等はいったいどんな音楽を目指していったのでしょう。もっとも今だに私には分かりませんが…すでにメンバー二人がこの世を去っています。明るく海や車、女の子を歌い続けた65年までのサウンド。ブリティッシュ勢やソウルに音楽ファンが傾く中、活動を続けた60年代中盤以後…70年代の人気復活。
なんにしても彼等の歴史は現在も続いていて刻まれているのです。凄い事ですね。

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夏も後半 おじさんの独り言

夏もいよいよ後半です。
この暑い中、私は自転車でお店まで通い、営業を終了して洗いもの等をして再び自転車で帰宅します。(もちろん雨等で地下鉄も結構利用します。)
私は足立区に住んでいますのでそこからお店のある千代田区神保町までは恐らく12キロ位、往復24キロでしょうか。ただ国道4号(日光街道・昭和通り)はほぼ平らなので運動量はさほどではないと思います。

それにしても痩せないのは不思議です。この私、一年中食欲が落ちないのです。食事時にビールを飲んだりするともう一杯ご飯をおかわりしてしまいます。
週に2,3回は早めに家を出て仕事前の夕方からジムに行って筋トレで身体を動かすのですがこれでまた食欲が更にすすむ事になるわけです。

さて千代田区は基本的に会社の街、お店のお客様は基本サラリーマンの方なので特にお盆はどうしてもお休みが多くご来店が出来なくなるのは致し方ないようで。
お盆の時期は我がグルーヴィンも静かです。まあ近くの他のお店も同様なのでこればっかりはどうしようもありません。最近は考え方を変えてこういう時だって仕事なんだと思っています。
そこで考えたのがお店のチラシを作り近場のホテルに置いてもらおうと考えたのです。
お店がオープンしたての頃、近場の数箇所のホテルに置いて頂いたところ結構宿泊の外人さんが大人数でドアを開けてくれたり、東京に旅行中の娘さんや出張の会社員の方に来て頂きました。面白いでしょ。ホテルのフロントの方々は結構近場の情報を知りたいようなのです。ですから必ずチラシは受け取って頂けます。また昨今は外国観光客の宿泊が相当数増えているそうです。ある老舗ホテルのフロントに訪ねると70パーセントは海外からのお客様だそうです。この状態は東京オリンピックまでは続きそうです。
さて結果をまたこのブログでご報告しますね。
もっともいつもご常連でお店が一杯でしたら一番良いのですがね。

バーは待つのも大事な仕事なんだと思います。営業方法を考えるって何かとっても前向きで楽しい事に感じがます。おじさんまだまだ老け込んでいられません。

●「ギターで歌って遊ぼうよ。オールディーズポップス」
 その13 「もゆる瞳 歴史に残る永遠のロッカバラード」

このコーナー少し久しぶりです。あまり連発でやってしまうと一曲の練習が足りなくなりますもんね。一ヶ月に一曲位のペースがいいですよね。
今回は62年の大ヒット曲ボビー・ヴィーの「もゆる瞳」です。
コードのかき鳴らしでまとめました。
最後の方でキーが変わるのがやり辛いですがチャレンジしてみましょう。
いやあ涙が出るほどの名曲、70年代にカーペンターズも名作アルバム「ナウ&ゼン」にてメドレーでカヴァーしておりました。ロックンロールって本当に素晴らしいです。

とりあえず弾いてみました。今回は特に音が歪んで申し訳ございません。


        
        「もゆる瞳」

               ボビー・ヴィー

※カポタスト1フレットでプレイ

イントロ D   F G A  2回

D                Bm
They say that you're a runaround lover,
      Em A    D G A
though you say, it isn't so
D             Bm
But if you put me down for another,
E7           A
I'll know, believe me, I'll know
      Bm
'Cause the night has a thousand eyes,
        Em  A       D
and a thousand eyes, can't help but see
Em     A     D  Bm
if you,   are true to me
  Em       A       D     Bm
So remember when you tell those little white lies,
    Em  A          D
that the night,   has a thousand eyes

D                   Bm
You say that you're at home when you phone me,
Em    A        D  G A
and how much you really care
D                   Bm
Though you keep telling me that you're lonely,
E7           A
I'll know if someone is there
      Bm
'Cause the night has a thousand eyes,
        Em  A       D
and a thousand eyes, can't help but see
 Em  A     D Bm
if you, are true to me
  Em    A     D          Bm
So remember when you tell those little white lies,
    Em  A            D  ここでE♭
that the night,     has a thousand eyes

E♭                Cm
One of these days you're gonna be sorry,
      Fm   B♭   E♭  G♭ A♭
'cause your game I'm gonna play
E♭               Cm
And you'll find out without really trying,
F7            B♭
Each time that my kisses stray
     Cm         
Cause the night has a thousand eyes,
        Fm  B♭    E♭ Cm
And a thousand eyes will see me too,
  Fm  B♭    E♭ Cm
And no matter what I do,

    Fm  B♭      E♭    Cm
I could never disguise all my little white lies,

     Fm  B♭           E♭ Cm
Cause the night     has a thousand eyes.

  Fm      B♭      E♭    Cm   
So remember when you tell those little white lies,
     Fm  B♭        E♭  G♭ A♭ B♭
That the night    has a thousand eyes.
 
E♭  G♭ A♭ B♭ E♭ 終了


●ロックンロールよもやま話    -その61-

            「バディ・ホリー、そしてクリケッツ」

日本では50年代のロカビリーブーム時、恐らくバディ・ホリーを聴き込んでいた人は一部の音楽マニアでしょう。日本で彼の曲がヒットした形跡はないのではと思います。現在オールディーズ音楽が大好きな人でもバディの作品をあまり聴かない方だっていらっしゃいます。
さてそれはともかく伝説のロックスターである事は間違いありません。
英国のビートルズを始めとするマージービート等のグループがこぞって熱を上げて沢山カバーしているようです。さてバディの細かい経歴等は特にここでは記事にしませんがややこしいのは彼の作品がクリケッツ名義であるものとバディのソロ名義であるものがある事です。

私は実にいい加減で別にどちらでもいいや、どうでもいいよくらいなのですがそうはいかない方もおいででしょうから一応整理しておくと、バディは最初はデッカレコードで作品を発表しましたがほとんど話題にならなかったようです。その後ノーマン・ぺティに見出されクリケッツを結成してギターとボーカルを努める訳ですがそちらの作品はブランズウィックレコードから、ソロ作品はコーラルレコードからとなったようです。57年「ザットルビーザデイ」はクリケッツなのでブランズウィック、「ペギースー」はソロ名義でコーラルという感じ。どの曲がバンド名義でどれがソロ名義か・・・これはネットや書物で確認出来ますのと私自身がまったく拘らないのでここではカキコしませんです。ハハハ。

さてバディは59年2月に飛行機墜落事故でこの世を去っておりますので脚光を浴びていた期間って2年かそこいらですね。ヒット曲は十数曲です。ですからエルヴィスやチャック・ベリー等キャリアが長い人達と比較は出来ませんけど。

特に好調にセールスしたのは上記2曲と「オーボーイ」「メイビーベイビー」「イトダズントメターエニィモア」あたりで後はスマッシュヒット、小ヒットのようです。かといってその功績は多大なもの、彼が存命ならロック音楽がもっと変化していたでしょう。ビートルズのその後の作品にも変化があったかも知れません。
デビュー当初はロカビリー、その後はかなりノリのいいロックンロール、ロッカバラード等にも移っていくようにも思えました。その後のアイドルが歌った甘ったるいものでなく洒落とビートの効いた大人のロックといった・・・

さてバディの事はこれくらいで後に残ったクリケッツ。

私事ですけど80年代の中盤、恐らく池袋「メモリーレコード」だと思うのですが一枚の輸入盤LPを見つけ購入しました。
「ザ・コンプリート クリケッツ」全20曲です。当時1枚の中に20曲は異例であったようです。その楽曲の良さにとても魅かれ演奏能力の高さにびっくりしたものです。
収録曲はバディの死後、ブランズウィックとコーラルで残されたクリケッツのメンバーのシングル発表曲のA面、B面が網羅されたこのLPの価値は実はつい最近気がついたのです。お恥ずかしい・・・

ソニー・カーティス(ギター、ヴォーカル)ジェリー・アリソン(ドラム)が中心人物で特にドラム好きな私はジェリーのスピーディーで軽やかなスティックワークは大好きで今現在も目指すものです。


クリケッツ自体はバディの死後の活動ではヒットチャートに上がる曲はないようですが62年にゴフィン&キングの作品「ドントエヴァーチェンジ」が英国で大ヒットしていたのです。

この曲はビートルズにも取り上げられています。そちらでご存知のファンも多いでしょう。
この曲は上記のLPには選曲されていません。(リバティレコードでの作品)
ただこのLPを手に入れるずっと前の高校時代「ジュークボックスジャイブ40」という2枚組みのLPを購入していてこの中にオリジナルの録音で収録されており当時17歳の私は大好きな曲でした。ピアノ音が軽やかでセンチメンタルなメロディ・・・

中心人物のソニーとジェリーは元気で現在も演奏活動をしているようです。ソニーとジェリーで書き上げた曲は素晴らしく「モアザンアイキャンセイ」はボビー・ヴィー、レオ・セイヤーでヒットしています。またソニーが書き上げた「アイフォートザロウ」はボビー・フラー・フォー66年のヒットでクラッシュ等にも取り上げられているようです。最初に録音をしたのはやはりクリケッツでしょう。

しかし70歳をとうに過ぎているのに現役のミュージシャンというのは凄い事ですね。
もしバディが存命であったらクリケッツの活動も大きく変わっていたでしょう。今でもバディがメンバーであった可能性もありますもんね。

現在のバンドの要素、リズムギター、リードギター、ベース、ドラム等の確立はクリケッツによって行われたという説があります。凄い事を今から60年近く前に行っていたのですね。現在の世界中のアーティストも知らない内に彼等の強い影響を受けているわけです。確かにビートルズもストーンズも彼等の音楽に熱狂してコピー・カヴァーをしていたわけですから凄いバンドです。バディを含めてこのクリケッツ、もっともっと若い世代に耳にして欲しいのです。

いいものはいい、古かろうと新しかろうと・・・グルーヴィンにいらしたら是非リクエストして下さいね。ロック音楽60年・・・その中でも歴史に残るバンドであるはずです。

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