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Groovin'

東京は神田神保町のオールディーズバーです。アナログレコードを中心に涙なしには語れないBGMと美味しい洋酒。エレキギターを弾いたり歌ったり。 お気軽にドアを開けて下さいね。
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  • 07/18/06:24


バーのおつまみ

バーと言ってもいろんなスタイルのバーがありますね。
ビールやワインに重きをおいた店舗はフード類も実に充実しています。パスタやサラダ、お肉、魚、揚げ物等。
日本酒バーはやはり居酒屋さんに負けてないようなお料理を出すように工夫をしています。
また缶詰バーも人気でありますし酒屋さんが夕方から立ち飲みで乾き物を中心にスタンディングバーを営業したり・・・いやあいろいろあってバーは楽しいな。

さてさてショットバーは各々の店舗でいろいろです。
マスターによっては手作りピザや焼きそば、カレーを出したり、まったく反対にすべて乾き物のみでお煎餅・チョコ・豆類のみの店舗もあります。
さてオールディーズバーである我がグルーヴィンはやはり基本乾き物です。気まぐれに私がピクルス、レーズンバター、場合によってはチーズトーストくらいならお出しする事もあります。もっとも最近の一番人気はオイルサーディンの缶詰です。
洋酒、特にウイスキーは本当に乾き物のおつまみがよく合いますね。甘い麦チョコやドライフルーツなんかぴったりです。

そういえば最近私がオキニのテレビ番組で「ヨルタモリ」を録画して休みによく見るのです。
東京・湯島のバー「ホワイトレインボー」でマスターが宮沢りえさん。そこに毎回人気のゲストがお客様でやってくるのですが必ずタモリさん扮する変なおじさんがお客様で来店する。笑ってしまったのは彼が岩手のジャズバーの店主、吉原さんに扮し勝手に店の厨房に入り、焼き魚の鯖とレタスにマヨネーズと醤油のドレッシングを塗りトーストにはさむ「サバサンド」を調理して皆に振舞うのですがその時に一言「このバーは何もないからな~」
こりゃ本当に腹をかかえて笑ってしまいました。確かにホワイトレインボーはそういうお店なのでしょう。乾き物の豆類が瓶詰めに入っているのが画面で見えますし。
でもいかにも昔からのショットバーという感じが出ています。

自分がバーを始める前にフード類をどの程度用意するのか本当に迷いましたが実際グルーヴィンを始めてみてあまり重いものは必要ないなと痛感しました。主役がウイスキー等の洋酒である事がよく分かりました。
さて最後に現在当店でお出ししているおつまみ等下記に表記致しました。
お酒のお供にどうぞお召し上がり下さいね。

    
ポップコーン
     ミックスナッツ
     ジャイアントコーン
     ドライフルーツ
     ビーフジャーキー
     ポッキー
 
上記すべて400円

    
オイルサーディン缶 700円(マヨネーズ、からしドレッシング)
また気まぐれに簡単に調理したものをお出しする時もございますので都度店内張り紙をご参考下さいね。

●ロックンロールよもやま話  -その42-
「もっともっとビッグになれたはずなのに・・・スィンギングブルージーンズ」
                                ご案内:チャーリー冷奴

リバプールサウンド。昭和40年前後によく日本で流行った言葉です。
米国でのビートルズ人気大爆発以後沢山の英国バンドが米国ヒットチャートにひしめき合い60年代を飾りその後のロック時代への変化を大きく促しました。
ハードロックもこの連中がいなければどんな風になっていたのでしょう。

60年代初頭、英国の都市圏の今でいうライブハウスでアメリカンロックンロール、ブルース等を演奏するバンドが相当腕を競いあったそうです。
当時ビートルズ、ストーンズもその中にいたわけですがその二つのグループ以外でその後のロック、ポップスの歴史に残ったバンドというと・・・
ホリーズ、ハーマンズハーミッツ、デーブクラーク5、サーチャーズ、ピーター&ゴードン、マンフレッドマン、キンクス・・・
いやいや凄いですね。この連中よりややヒットシングルは少なめですがジェリー&ペースメイカーズ、ビリーJクレーマー&ダコタス、フレディ&ドリーマーズ等もいました。

さてその中でも実力抜群なのに私から見ると本当にわりを喰ってしまったようなバンド・・・
本日の主役はスィンギングブルージーンズです。



 



グループの歴史は古くスタートは50年代中盤頃のようです。
スキッフルミュージックから始まり60年代初頭にはオリジナルメンバーが揃い修行?を重ねます。
バンド名も「スィンギングブルージーンズ」と改めて・・・
63年「イッツトゥーレイトナウ」でデビュー、まずは英国ヒットチャートの30位とまずまずのスタート!
2枚目の「ドゥユーノウ」は残念ですが話題にはならなかったようです。
3枚目に選ばれたのは米国ロックンローラー、チャン・ロメロの59年のスマッシュヒット「ヒッピーヒッピーシェイク」でした。
チャン・ロメロのオリジナルに準じた演奏に彼らの若く躍動したノリがプラスされ魅力的です。実にかっこ良くワイルドに決めております。途中のギターソロは歴史に残る名演でしょう。
この曲は見事に当たり2位を記録します。(米国でも24位まで上がるヒットになりました。)
イケイケで次のシングルはリトル・リチャードのカヴァーで「グッドゴーリーミスモーリー」。これも英国11位と快調、この後ベティ・エベレットのカヴァーで「悪いあなた」が大ヒットで3位となりました。70年代リンダ・ロンシュタットのカヴァーをご存知の方も多いでしょう。ロックンロールからバラードにイメージを変えても大成功であります。この時期がこのバンドの絶頂期でしょう。

ところが・・・びっくりした事にこの後がまったく続きません。シングルを発表するものの何故か話題にならない。
私、チャーリーと平子もこの理由はまったくわかりません。
やはりサウンドがその後のロックシーンの微妙な変化に対応していなかったのか。いやいやそんなはずはない。楽曲は実に素晴らしいのです。うーん・・・。
時代はやや流れ66年初頭に出したシングルがディオンヌ・ワーウィックのカヴァー「ドントメークミーオーヴァー」。本当に素晴らしい出来で切ないロッカバラードに仕上がっていました。これが久々にヒットし31位となったそうです。
この曲、私も大好きなのですが64年あたりならもっともっとヒットしていたようなタイプの曲かな~
この後はシングルを出してもヒットに至る事はなくメンバーの変更を経ていつしか消えていった感じです。
ただ現在もグループは存続していてオリジナルメンバー以外で活動しているようです。
全盛期の彼らの演奏を聴くとマージービートのグループらしくエレキギターを中心としたアレンジで素晴らしい演奏能力を持ち、もっともっとビッグになれたのにと考えてしまい何故か切なくなってしまいます。グスッ(;_;
このバンドが他のバンドに負けているような感じは一切ないのですが・・・

60年代のこの時期に英国内で人気があってもヒットチャートに登場せず埋もれてしまった実力派のバンドも数多くあったでしょう。なかなかそういったバンドの録音を聴く機会もないのですが以前このよもやま話で書いた様にヒットチャートが全てではないと思います。ただし60年代当時はヒットチャート番組が大変人気でした。曲が売れていないと目立たないという図式が出来上がっていたように思います。

スィンギングブルージーンズは63~64年の短い期間でしたがそれでも当時のポピュラー音楽の世界にさん然と輝く事が出来ました。そしてその名声は現在でも衰える事はないはずです。ひょっとしたらその全盛期の演奏能力は同時期のビートルズ、ストーンズを凌いでいたかもしれません。
今度グルーヴィンにいらしたらどうぞ彼らの音源をリクエストして下さいね。
そしてその高い演奏能力、楽曲の出来の良さを称えて頂ければこちらも幸せです。もちろん美味しい洋酒と共に・・・

本日もチャーリー冷奴が担当致しました。

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