忍者ブログ

Groovin'

東京は神田神保町のオールディーズバーです。アナログレコードを中心に涙なしには語れないBGMと美味しい洋酒。エレキギターを弾いたり歌ったり。 お気軽にドアを開けて下さいね。
06 2025/07 1 2 3 4 56 7 8 9 10 11 1213 14 15 16 17 18 1920 21 22 23 24 25 2627 28 29 30 31 08


[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 07/18/03:23


いよいよ師走。12月の営業のお知らせ

今年も早いもので最後のひと月がやってまいります。
グルーヴィンはおかげさまで4年目の営業となりました。日々頑張っております。
11月末より恒例のライトアップのイルミネーションを点灯しております。チカチカと綺麗ですよぉ。


さてまずは12月の営業予定等を順番にお知らせ致します。

お休みは以下のとおりです。

12月 6日(日)

12月13日(日)
12月20日(日)
12月23日(祝)
12月27日(日)

上記の5日間です。12月はややイレギュラーな営業を考えております。
それぞれがオープン3周年企画とさせて頂きますね。


①「クリスマスイブは早めにグルーヴィン」

12月24日(木)はクリスマスイブですね。

デートやパーティをご予定の方もいらっしゃるでしょう。この日は6時よりオープンいたします。なおご来店お客様には2杯目にグラスワイン一杯をもれなくご提供致します。

②「御用納めはグルーヴィン」

皆様の今年の御用納めは28日(月)でしょうか。今年も本当にお疲れ様でした。

2015年の〆は当店でお寛ぎ下さい。この日はなんと午後3時のオープンです。なおクローズは通常の朝方4時半です。

③「大晦日は初飲み、朝までグルーヴィン」

今年の大晦日31日(木)は通常に営業致します。初詣のお帰り等是非お立ち寄り下さい。


なお12月25日(金)までの営業中は店内には基本クリスマスソングがBGMとして多くなります。ただしその他のリクエスト等はもちろんかまいませんので、ご希望がありましたらスタッフにお申し付け下さい。

 
●ロックンロールよもやま話    -その69-

        「オールディーズ末期の63年、微笑ましい二人組」

1963年はもう50年代に登場したスター達の人気は陰り、その代わりに脚光を浴びてきたアーティスト、例えばビーチボーイズやジャン&ディーン、フォーシーズンズ、キングスメン、フィル・スペクターのプロデュースのアーティスト達、レスリー・ゴーア等がヒットチャートを飾っていたのだと思います。

その中で微笑ましい男女のデュエットチームが大変短い期間でしたが人気を集めました。
本日の主役はポールとポーラです。


他のブログで二人の細かい逸話がいくらでも読めるのでここではごく簡単に。

男性のポールはレイ・ヒルデブランド、女性のポーラはジルジャクソンがそれぞれの本名です。ポーラの大学時代にガン予防のキャンペーン番組に歌手として応募した際、年長のポールに「デュエットを組んで下さい。」とお願いしたのが始まりのようです。

ポールが作った名作「ヘイポーラ」を録音、ジルとレイとしてルキャムというレーベルでシングル盤を発売すると、これを聞きつけたフィリップスレコードから62年暮れにポールとポーラと改めてメジャーデビューとなります。

当時はベトナム戦争が拡大する時勢、心和むこのロッカバラードにすぐに火がつきました。
63年1月19日付のビルボードでトップ10内に登場、2月9日に1位を取るとそこから3週間トップをとる快挙でした。


セカンドシングルは「ヤングラヴァーズ」。これは二人の共作でやはり大ヒット、4月20日付で6位まで上がります。サードシングルは「けんかでデート」が健闘で初夏に27位となりました。
4枚目は「夢のウェディングベル」、5枚目はややアップテンポな涙もののバラード「素敵な新学期」でそれぞれが小ヒットとなっています。これらのヒットは63年のほぼ一年で記録されていて彼等はもう一枚シングルを発表後、64年にはもう解散しソロを目指したのかと考えます。


さてこの2人のベスト盤レコードが日本で久しぶりに発売されたのは70年代後半でした。

ビクターより「モアロックンロールグラフィティシリーズ」の中の一枚として日の目を見ました。
「ヘイポーラ/ポールとポーラ(ベスト)」。(ビクター発売でルキャム原盤使用。英文ではLeCam と記載するらしい。)当時2,000円でした。

さてこのビクターのLPだと実は上記の基本ヒットはすべて網羅されておりませんでした。
その後フィリップス(日本フォノグラム発売)の「ポールとポーラ対エンジェルス」という凄いタイトルのLPが発売され、これは女性コーラスグループのエンジェルスとの組み合わせでA、B面にそれぞれのシングル曲を収めたもの、これを購入して
ポールとポーラの残りのシングルヒットを手に入れる事が出来ました。(エンジェルスは「私のボーイフレンド」が有名ですね。)

面白い事に「ヘイポーラ」の録音が先のビクター盤では別テイクらしく、どうもフィリップス盤(日本フォノグラム)がオリジナル(フィリップス原盤使用とされています。)という事なのです。
「ヘイポーラ」だけを例の取ると収録時間はほぼ一緒で二人の歌唱やドラム等は一緒に思えますが、管弦楽器を加えた感じでサウンドに厚みのあるビクター盤はオリジナルのフィリップス盤に後からアレンジを重ねたように私には聴こえます。確かにヒットチャートに登場したのはアレンジを加えていない方でよいのでしょう。

他の曲はというと「けんかでデート」では両方の収録時間が数秒違う記載なのでこれも別テイクかと思いましたが
両盤で聴き比べするとまったく同じものだろうと私には思えます。
私のようないい加減な人間でも録音の差は聴き取れると思いますが…

調べていくとこれはあくまで私の考えですが最初に「ヘイポーラ」を録音発売したのは先ほど記したルキャムというレーベルで、大手フィリップスにて扱うにあたり、二通りの音源の「ヘイポーラ」が存在したのかと思ったのですがユーチューブでジルとレイ時代の「ヘイポーラ」のシングル盤の録音を聴くと気のせいか更にシンプルに聴こえ….ひょっとしたら三通りの録音があるのでしょうか。まさか…聴き違いでしょうね。


まあ少なくても「ヘイポーラ」に関しては公式に二通りの録音があるという事にしておいて下さい。ひょっとしたらLPバージョンとシングルバージョンとか。うーんわかんない。

なによりも先のビクター盤の方は貴重な日本語での録音が入っているので歴史的な名盤であると思います。日本語曲は彼等のヒット曲「夢のウェディングベル」と日本の田辺靖雄のヒットのカバー「二人の星を探そうよ」の2曲です。64年には二人は来日しているようですが、すでに解散後であったそうです。面白い話ですね。その時に録音されたのが上の2曲のようです。

なお、「ヘイポーラ」は日本では田辺靖雄と梓みちよでヒットしております。デュオの女性側が九重佑三子と思ってしまいそうですよね。

さてグルーヴィンではご紹介した2枚のLPと解散後ポーラがジルジャクソン名義で発売した「涙のキッス」が保管されております。もしご興味がおありでしたらリクエストして下さいね。

64年はもう英国ビートルズ人気爆発の年です。アメリカンポップスが大変動しつつあった年。サウンドがかなり変化して行くのは翌65年も同様です。

その直前の63年のみの大活躍。この年の終盤にはケネディ暗殺が起こってしまいました。日本でも当時大人気のスターデュオ。残念ですが今語られる事はほとんどなくなりました。

背が高くいかにもアメリカ青年のポールとキリッとした元気美人のポーラ。胸に迫る素晴らしい歌唱です。グスッ…. (;Д;)

52年も前の歴史に残る名作「ヘイポーラ」、これがかかるとウイスキーを片手におしぼりを目にあて涙ぐむ方や手を叩いて大きくうなずく方。
まあグルーヴィンの存在価値はこれだけでもいいんじゃないかと考えるこの頃です。

本日はグルーヴィン、平子がお伝えしました。

拍手[1回]

PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら