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Groovin'

東京は神田神保町のオールディーズバーです。アナログレコードを中心に涙なしには語れないBGMと美味しい洋酒。エレキギターを弾いたり歌ったり。 お気軽にドアを開けて下さいね。
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  • 07/18/19:48


臨時営業のお知らせ

さて秋深しですね。
すっかり涼しくなって・・・
さてお休みを予定していた下記の日ですがオープン2周年記念の一環として臨時営業させて頂きます。

            記
お休みを予定していた下記でございますが臨時営業させて頂きます。

●10月12日(日)夜8時~朝4時半まで通常営業

連休中ですが頑張って営業させて頂きます。どうぞご来店下さいね。
(なお翌日13日(月・祝)はお休みでございます。)

                               GROOVIN’
                                 平子 千治

      
     


     ロックンロールよもやま話   その26
         -バディ・ホリーの影響力-

私、チャーリー冷奴が生まれたのは昭和34年です。(1959年)

私が生まれる少し前ロックの歴史を大きく変えてしまったとんでもない事件(事故)がアメリカで起こりました。
ロックスター、バディ・ホリーが巡業先に向かう途中の軽飛行機の墜落事故で命を落としてしまいました。またこれからのロック界を背負っていったであろうリッチー・ヴァレンス、すでに活躍していたビック・ボッパーもこの飛行機に同乗していてパイロットを含め4人の命が絶たれてしまうのです。

先日お店でお客様とバディ・ホリーの最初のLPを聴いていたのですが、ほぼ100パーセントのロカビリー色豊かなものと感じてしまいました。
しかしながらこの後、わずかな活躍期間しかないのに彼の音楽は短期間で変化していったように感じるのです。50年代後半から60年代初期のロッカバラード全盛時代を予知していたのかオーケストラを使用した柔らかいバラードや、ややポップな感じのロックンロール等に変化したように思うのです。

短期間に変化・発展していくのは後のビートルズと同じですかね。

さて本日はそんな天才バディ・ホリーの影響を強く感じられる歌手、曲のお話をしてみましょうかね。

① ボビー・ヴィー
ボビーはバディらの事故後にコンサートの穴埋めするため発掘されたとのようですがその後の彼の活躍は凄まじいものでしたね。
私が知る限りボビーが一番バディの歌唱法を反映した歌手ではないかと考えています。

ボビーの「ワンラストキッス」を聴いているといかに影響を受けたかが感じ取れるような気がします。甘い声なのですがしっかりとロックンロールも歌える実力派。
「ラバーボール」「天使か悪魔か」「さよならベイビー」「もゆる瞳」等多数のヒット曲。
レオ・セイヤーも歌った名曲「モアザンアイキャンセイ」はボビーの大ヒット曲でした。

② トミー・ロウ
62年に発表され大ヒットした「シェイラ」を聴くと、まさにバディの作風そのまんまですがそれでもこの曲自体、出来栄えが素晴らしく歴史に残る名曲となりました。
トミーはオールディーズの時代より60年代中盤から後半の方にヒット曲が集中しているようです。
「スウィートピー」「デイジー」等、愛らしい名曲がなんかとてもいい感じ。

ナンバーワンヒットも多くじっくりと聴き込んでみたいアーティストです。
なお声の質はバディには似てはいないとは私は思います。
さて59年のバディ達の事故は遠く離れた英国でも大変衝撃的であったようで当時学生であったローリングストーンズのキース・リチャーズによると当日の学校の先生が「今日はもう授業はなしだ。皆さっさと帰れ」といって学生を帰宅させてしまったとの話を何かのフィルムで見た事があります。

③ アダム・フェイス
英国でビートルズ以前の大人気歌手
彼のヒット作品を聴いているとバディのしゃくりあげる例のテクニックが顕著に使用されています。
「ホワットドゥユーウォント」「プアーミー」「ロンリーポップ」等多数のヒット曲を持っています。バディの声をかなり甘くした感じで愛らしいロッカバラードが得意であったような感じがします。
英国ではクリフ・リチャード、ビリー・フューリー、マーティ・ワイルド(キム・ワイルドのお父さん)同様に50年代からのビックアイドルでした。

なんとレオ・セイヤーのマネージメントも後年していたそうです。
大変残念な事に2003年この世を去っています。

④ ハーマンズハーミッツ
最後に60年代中盤にアメリカでも大人気を博したブリティッシュインベンジョンの猛者!ハーマンズハーミッツ
ボーカルはアメリカの女の子達を狂気乱舞させたイケメンアイドルのピーター・ヌーンです。
このバンドはヒット曲も多数ありピーターの歌い方はバディの影響を強く受けたかは他の歌手と違って私には強く感じられないのですが65年のヒット「恋はハートで」を聴いているとお馴染みのバディの歌唱法が逐一みられますね。
事実かどうかはわかりませんがレコーディングではほとんど演奏をしていないような・・・
ただ当時のライブ映像を見ると実際の演奏は相当ハイレベルでした。
彼らはアメリカでの人気も凄まじくレコーディング演奏はスタジオミュージシャン達にまかしたのでしょう。あのジミー・ペイジも録音時に参加していたようです。

さて私がオールディーズ音楽を聴きまくっていた学生時代(70年代)はバディ・ホリーのレコードは発売がなくまさに伝説の人でした。全盛の50年代でもロックマニアでもなければ日本では知られていなかったのではないでしょうか。

バディはギターの名手でもあり名曲「ペギースー」の間奏のギターソロで和音(ギターコード)をかき鳴らして終始するジャングル奏法?は実に画期的でかっこいいものでありました。

グルーヴィンでマスターの平子がお客様の前で平気でド下手なギターを弾くのを聴いていると物事には才能や天分というものが必ずあるのだなと痛感致しますです。

さて今回以降は基本的に映像を使わずにお話をすすめていこうと思います。

むしろ文章で読んで想像して楽しむのもロックの醍醐味のひとつかなと私は考えています。これは平子の方もまったく同意見だそうです。

昨今ネットであまりに映像が氾濫して簡単に見れてしまいます。
今の方々は本当に幸せなのでしょうが古い世代の私達はロック音楽の本を読み学習するのも大好きでした。
実際の音源はやはりステレオ等オーディオ装置の前で楽しむのがクセになってしまっているのでしょうね。(テレビや映画以外に映像はない時代でした。でもそれもまたよかった。)

平子によるとグルーヴィンでは映像装置は今後も取り入れないそうです。
レコード盤でアナログな音を中心に音のみで体感してもらう、洋酒を飲みながら昔ながらのレコードの楽しみ方を若い方にも是非味わって頂こうと考えているそうです。
この意見、実は私も大賛成なのです。

ロックの原点、オールディーズミュージック。
音を聴いて心の中で想像する。うん、うん。いいな!
この躍動がロックンロールではなかったか。

今回もグルーヴィンの常連でマスターの幼友達、チャーリー冷奴が担当しました。

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