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Groovin'

東京は神田神保町のオールディーズバーです。アナログレコードを中心に涙なしには語れないBGMと美味しい洋酒。エレキギターを弾いたり歌ったり。 お気軽にドアを開けて下さいね。
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  • 08/14/12:02


ロックンロール生誕60周年記念続きます。

●ロックンロール生誕60年記念その④「60年代初期のブリティッシュビートを楽しもう」

1960年代の初期、英国内で多数の若手のバンドがしのぎを削りました。
当時の英国ではなぜか50年代の米国産の古臭いハードなロックンロールやリズム&ブルースにも相変わらず拘りがあり荒削りながらも斬新なビートでライブを行うグループが多数存在しておりました。その中のトップバンドがその後に英国のヒットチャートに登場しビートルズの米国進出大成功後はそれを追従する形で世界に名が知れ渡るようになりました。


さてグルーヴィンでは7月8日(水)~11日(金)はロックンロール生誕60年記念その④「60年代初期のブリティッシュビートを楽しもう」と銘打ち主にビートルズ、ストーンズ以外のバンドの音源を中心にBGMとしてお楽しみ頂こうと思います。(この二つのグループは横綱なので・・・いまさらね!)


主な音源

ゾンビース、ホリーズ、アニマルズ、ビリーJクレーマー&ダコタス、マンフレッドマン、ピーター&ゴードン、サーチャーズ、スィンギングブルージーンズ、ジェリー&ペースメイカーズ、ハーマンズハーミッツ、フレディー&ドリーマーズ、ウェイン・フォンタナ&マインドベンダース等有名処・・・(アナログレコード及びCDにて)

60年代世界中の熱狂的なファンを獲得した彼等の全盛時のサウンドをグルーヴィンで美味しい洋酒とご一緒にお楽しみ下さい。

●7月の定休日のお知らせ

梅雨も後半です。
さて7月は下記のよう定休を頂きます。
(変更が出る場合は当ブログでお知らせ申し上げます。)

定休日
・7月 5日(日)
・7月12日(日)
・7月19日(日)
・7月20日(祝)
・7月26日(日)
従いまして7月は26回の営業でございます。
後半は暑くなるでしょう。

夏男の私、久し振りに連休も頂戴するので海かプールでばっちり焼いてみようっと!


●ロックンロールよもやま話       -その56-

                 「戻って来たエルヴィス」
                               ご案内:チャーリー・冷奴

58年春先に入隊したエルヴィス、時代はまだワイルドなロックンロール時代であったかな。60年に除隊しましたがこの期間でポピュラー音楽はかなり変化したようです。
ポップス界には若手女性歌手も台頭してきました。そして何より若いアイドル系の男性歌手。しかもその連中の実力も素晴らしいものでした。ニール・セダカ等はソングライターとしてもすでに一流でした。

さて復帰するキング、エルヴィスはどんなレコードを出していくのでしょう。

いよいよ除隊後第一作です。

・「本命はお前だ」

私が聴くところ57年「恋にしびれて」に近い感じがします。まずは以前のエルヴィスサウンドで勝負したような気がするのです。60年4月、5月見事にビルボードのトップを飾ります。やはり王者、ロックンローラーで復活。ただ私はエルヴィスのロックンロール時代はこの曲までと勝手に感じております。
B面「恋にいのちを」は重厚なバラードでスマッシュヒット。

・「イッツナウオアネバー」

エルヴィスはここから大変化を見せました。イタリア民謡「オーソレミオ」をアレンジしたこの曲、堂々と歌い切り見事な大ヒット、60年8月、9月に第1位を取り続けました。
他のアイドル歌手の楽曲とは違い絶大な歌唱力で勝負して大歌手へのスタートを切ったようです。B面は「メスオブブルース」でスマッシュヒット。

・「今夜は一人かい」

続「ラブミーテンダー」と私は少年時代思っておりました。
米国の古い楽曲のカバーでした。途中のセリフも切なく歴史的な名曲となり60年の暮れを飾りました。復活のこの年1960年はやはりキングであったのです。なおB面は「アイガッタノウ」
スマッシュヒットでしたがこの曲、バックコーラス隊とのかけあいが素晴らしく私大好きなんです。

・「サレンダー」

さあ「イッツナウオアネバー」の続きを!なんて。やはりイタリア民謡「帰れソレントへ」を元にアレンジ、61年3月に1位に輝きます。圧倒的なパフォーマンンスで米国を代表する大歌手となったと思います。B面は映画「嵐の季節」から「ロンリーマン」を選択しました。スマッシュヒット。

・「アイフィールソーバッド」

50年代リズム&ブルースの歌手チャック・ウィリスの作詞・作曲。
ちょっとブルージーな感じでまた違う路線を感じます。61年5月5位まで上がります。B面は映画「嵐の季節」より同名主題曲。実はこのB面曲はグルーヴィンにもありません。スマッシュヒットのようですが。

・「マリーは恋人」

さて軽やかなリズムも楽しい曲。(タン・タタン・タタン・スタンタン)この頃のエルヴィスはハードなロックンロールは小休止、その神のような歌唱力をパワーにして大人のポップスをシングル盤に取り上げているようです。なんとマイルドな歌声でしょうか。
61年9月に4位まで上がる大ヒット。B面「リトルシスター」も負けじとほぼ同時期に5位まで上がる大ヒットでした。

・「好きにならずにいられない」

やあこの曲がこの時期に出たのですね。エルヴィスのヒット曲の中でも超センチメンタルな(グスッ・・・)
映画「ブルーハワイ」の中よりシングルカット。映画では確かガールフレンドの家で彼女の祖母の前、オルゴールのメロディと一緒に歌うシーンが胸を熱くしました。(またグスッ・・・)
62年2月に2位まで上がる大ヒットとなりました。

「ブルーハワイ」はエルヴィスの映画の中でも特に出来が良いものと私は思います。またこのサントラ盤LPの各楽曲は泣けますね。うん・・・(三たびグスッ・・・)。
B面は同映画より「ロカフラベイビー」です。うーんGOOD!
こちらはスマッシュヒット。


・「グッドラックチャーム」

名曲が続きます。ゆったりとしたテンポですっかり落ち着いた大人の歌手の傑作バラード。
62年4月に「サレンダー」以来の1位をとります。
B面「エニシングザットパートオブユー」はスマッシュヒット。


・「あの娘がきみなら」

これもあまり知られていない曲か。まさに大人の聞くべき優良曲かな。ミディアムテンポのエルヴィス得意のパターンのロッカバラード。もっとも彼はなんでも得意ですが。
62年9月に5位まで上がります。
B面「内気な打ち明け」は中ヒットという感じ。


・「心の届かぬラブレター」

映画「ガールズガールズガールズ」よりシングルカット。楽しい曲でさすがによく売れました。62年年末2位を続けますが惜しい事にフォーシーズンズの「ビッグガールドントクライ」の大ヒットを抜けませんでした。
B面も同映画より「あなたは何処から」こちら僅かなヒットでした。

63年はもうエルヴィスと同時代に活躍していた歌手はやや時代遅れ気味でヒットチャートから消えていく感じかな。エルヴィスも影響を受けつつも映画にも頑張っております。

・「破れたハートを売り物に」

映画「ヤングヤングパレード」よりシングルカット。楽曲も楽しいものでしたが63年春先11位まででした。ベスト10を逃すのは???
歌詞も楽しく「失恋のハート、買わないですか?」というもの。
B面は同映画から「ゼイリマインドミートゥーマッチオブユー」で中ヒット。

・「悲しき悪魔」

エルヴィスの中でも最も60年代初期のロッカバラードぽいレパートリーかなって勝手に思います。途中でアップテンポに変わるいかにも楽しいポップス。さすがに大ヒットで63年8月に3位まで。
B面は「恋のあやつり糸」で特にヒットの記録はないような。


・「ボサノバベイビー」

映画「アカプルコの海」よりシングルカット。映画は高い崖の上から海へダイビングする飛び込み選手の恋の物語。63年11月に8位まで上がる大ヒット。
ラテンチックなアレンジでエレクトーンが効果的な曲でした。乱暴な見方ですがエルヴィスの「オールディーズ時代」の最後のビッグヒットではないかな。
B面は「ウィッチクラフト」でスマッシュヒット。


さあ数回にわたりエルヴィスの全盛時のシングルヒットを羅列致しました。
基本1956年から63年発表のものが全盛時代とグルーヴィンでは考えているようです。ようはオールディーズの時代、常にエルヴィスはトップであり続けたわけですね。
特に56年、57年は他を寄せ付けぬ圧倒的な存在、兵役がありましたがその後も安定して高い人気を維持しました。映画に主演、好青年を演じ映画のための吹込みが多くなり人気も落ち着き64年以後は英国ビートルズにバトンタッチ!


意外と主演映画に名作といえるタイプのものがあまりなかった気がします。特に60年代は明るい青春ものといった趣か。私的には「GIブルース」「ブルーハワイ」「恋のKOパンチ」「アカプルコの海」はかなり楽しめますが・・・その後はエルヴィスの映画もやや(かなりか)マンネリ気味になってきたか。こりゃ本人が一番感じていたでしょう。


64年になると相変わらずヒット曲も出ますがベスト10には入らなくなります。65年にオリオールズのカバーかな「涙のチャペル」が3位まで上がる成績を残しますが。

60年代末にまた復活するまでやや過去の大スターに近くなっていたかも。かといって消えていたわけでもないですがね。
さてステージに復活したその後のエルヴィスの爆発的な人気はここではもうお話しませんが、50年代ロックンロールキング、エルヴィス・プレスリーのもの凄さがお分かり頂けたかと思います。

なお今回の書き込みではシングルレコードのご紹介をしたのみになっておりますがエルヴィスは結構4曲入りEP盤も発売しています。そちらからヒットチャートに上ったもの結構あります。「おいおい結構ヒット曲が抜けてるぞ!」というファンも多いでしょうが恐らくその関係もあるでしょう。どうぞお許しを。

お気づきだと思いますが異様な程、両面ヒットが多いですね。当時でもここまで極端な人はいなかったでしょう。


エルヴィスがいなければビートルズは出てきたのでしょうか。というよりロックがどんなサウンドになって行ったか考えると恐ろしいものですね。ロックはなかったかも。


キングオブロックンロール!とにかく類を見ない凄いアーティストでした。あなたの大好きなロックスターやアイドル達もこの人がいなければまったく存在してないといっても過言ではないでしょう。
どうぞお若い方々もエルヴィスの音源を購入してみて下さい。


なお今回ご紹介したエルヴィスの音源は基本アナログ盤でグルーヴィンでは聴く事が出来ます。美味しい洋酒を飲みながら偉大な彼の足跡を味わって下さいね。
いやあ凄い人でした・・・でもエルヴィス特集もこれで終了です。寂しいです。(四たびグスッ・・・ウッ・ウッ・・・)

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デートの仕上げはグルーヴィン

神保町という街、実に安心して夜を過ごせる場所です。また食事とお酒を楽しめるお店が多い人気のスポットです。
グルーヴィンは女性もよくご来店されます。お嬢さんがお一人やお二人でドアをオープンされたり、またその方達も結構繰り返してご来店頂いております。これが一番嬉しいのです。
近くでお食事の後においでになるカップルもよくいらっしゃるのですが、ずうずうしく会話に入っていってしまうのがこのオジサン(私)の癖です。ただ間違っても「あれ、先日の彼(彼女)と違いますね。」なんて無粋な事は言いませんのでご安心を。ハイ!

ターンテーブルに気づかれて「ええっ!レコードって初めて見ました。」「これなんで音が出るのですか?」
しかしながら若くても皆さん実に上品で感じの良い方ばかりです。やはりサラリーマンさんやOLさんは研鑽されていますね。
さてさて、どうぞ年齢等、関係なしにお二人での「夜の神保町」を当店でのんびりとお楽しみ頂ければと存じます。東京メトロ、都営地下鉄の駅(神保町、九段下)もすぐそばですので安心して夜遅くまでお寛ぎ下さいね。

●ロックンロール生誕60年記念その③「1950年代・60年代ポップアイドルを聴こう!」

さて上記企画を再度アピールしましょうね。しつこいですが。ハハハ!
インスタントラーメンとお店のPRはちょっとしつこいくらいがいいような・・・
今回お楽しみ頂くのは50年代後半から60年代初期に世界中で全盛を誇ったアメリカンポップアイドル、ロッカバラード歌手の大特集です。(英国等も入ります。)
ポール・アンカ、ニール・セダカ、ジミー・クラントン、フランキー・アヴァロン、ボビー・ヴィー、ボビー・ライデル、フェビアン、コニー・フランシス、アネット、コニー・スティーブンス、レスリー・ゴーア、リンダ・スコット・・・もう沢山おりますね。当日はどんな曲が飛び出しますかね。
アトランダムに基本アナログ盤で対応いたします。(もっともCDもかなり使います。)
「オールディーズの鬼」グルーヴィンならではのイベントです。お聴き逃しやお飲み残しがないように!
この日はリクエスト等が困難になりますが何卒ご了承の程、お願い申し上げます。
日程は以下のとおりです。

・6月23日(火)オープン~クローズまで
「大昔のアイドルポップなんてなぁ・・・」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうがビートルズ達以後のブリティッシュロッカーにも深い影響を与えた彼等のドリーミーなサウンド、ロックの源を侮る事は出来ませんよぉ!
ご来店お待ちしております。

●「ギターで歌って遊ぼうよ。オールディーズポップス」
 その10 「マージービートの真骨頂! ヒッピーヒッピーシェイク仕上げましょう。」

前回この曲の中盤のギターソロをひろってみました。分かり辛くすみません。また私が録画に使用しているガラケー携帯の音質も本当に良くないので音が歪んでいたり・・・(汗)
今回は曲全体を通してみました。今までの曲と違いコード和音のかき鳴らしではなく、いかにも古いロックらしいバッキングパターンで考えてみました。
すでにロックギターに慣れていらっしゃる方はバッキングパターンやギターソロ部分もお好きに変えて演奏なさるのも楽しいです。(ただコピーも一時期とても大事ですね。)
シンプルですがかなりテンポが速いので間違いやすいですぅ。
スウィンギングブルージーンズの演奏だけでなくビートルズもカバーしているのがユーチューブでも見られます。またオリジナルのチャン・ロメロのものも同様に動画でヒットしますのでご参考頂くとさらに興味深いです。
いやあオールディーズはいろいろです。本当に味わい深いですね。


The hippy hippy shake   ヒッピーヒッピーシェイク   チャン・ロメロ 
                                スウィンギングブルージーンズ
 



For goodness sake
I got the hippy hippy shakes
Yeah, I got the shakes
I got the hippy hippy shakes

Ooh, I can't sit still
With the hippy hippy shakes
Yeah, I get my fill now
With the hippy hippy shakes
Yeah, it's in the bag
Ooh! The hippy hippy shake

Well, now you shake it to the left
You shake it to the right
You do the hippy shake shake
With all your might, oh baby
Yeah, come on and shake
Aw, it's in the bag
Ooh! The hippy hippy shake, ow!

(ギターソロ)


Well, now you shake it to the left
You shake it to the right
You do the hippy shake shake
With all your might, oh baby
Yeah, come on and shake
Aw, it's in the bag
Ooh! The hippy hippy shake
Ooh! The hippy hippy shake
Ooh! The hippy hippy shake



※ギターコードは今回は省略しております。

●ロックンロールよもやま話     -その55-
          「人気大爆発、50年代のエルヴィス」
                               ご案内:チャーリー・冷奴

サンレコードから大手RCAに移籍、いよいよ何かが起こります。
56年1月にメジャーデビュー曲を録音します。

・「ハートブレイクホテル」
56年4月から6月にかけて8週間もビルボードのトップを独占した出世作、リズム&ブルースのロイ・ブラウン「ハードラックブルース」に影響を受けて作られたものでした。
エコーがかかり風呂屋で録音したのか!
まさにブルースとヒルビリーが調合されたものでしょう。B面は「ただ一人の男」でスマッシュヒットになっております。

・「アイウォントユー、アイニードユー、アイラヴユー」
56年7月に大ヒットしました。私が思うに前作よりややロカビリー色が薄くなったような気がします。むしろこの曲から後はロカビリーという感じより洗練された完璧なロックンロールになってサン時代のブルース半分、カントリー半分のイメージではなくなっているような。
しかしRCAからの1曲目と2曲目はスローテンポのものを選んでいたのですね。
B面「マイベイビーレフトミー」もスマッシュヒットです。

・「冷たくしないで」「ハウンドドッグ」
歴史に残る両面大ヒットとなります。(A面が冷たく、B面がハウンド)56年8月から10月にトップを独占してしまいました。このレコードは世界で700万枚売れたようです。
「待ってました」とばかりにアップテンポものとなりいよいよ彼のロックンロールが完成されていくような。まさにキングとなったのだと思います。

・「やさしく愛して」
あれあれ!いきなりの超バラードです。
いよいよ映画に出演、その中で歌われた曲。19世紀の曲「オーラリー」が元になっているのだそうです。バックの演奏はシンプルにギター一本のみです。(私にはナイロン弦のクラシックギターに聞こえます。)この曲の歌唱はエルヴィス自身納得していなかったそうです。しかし56年11月、12月に大ヒット、もちろん1位です。
B面は「どっちみち俺のもの」でスマッシュヒットです。なお「やさしく愛して」の前に以前にデビューLP「エルヴィス・プレスリー登場」次の「エルヴィス」やサン時代のものが乱発?で4曲入りEP盤等で発売され中にはヒットチャートに入ったものありますがグルーヴィン的には主流ではないと考えていますのでここでは省いておきますね。(特に「ラブミー」は大ヒットとなりました。)

・「トゥーマッチ」
意外と熱心なエルヴィスファンでも忘れられていたり、知らなかったり・・・。確かに他のヒット曲に比べてオンエアされる事も格別にないような気がします。しかし全盛時のエルヴィスサウンドの完成品だと私は思っています。この曲をこの時期に発表しているのはバラード曲の大ヒットの後、再びエルヴィスの強烈なロックンロールをポップスファンにアピールしていく考えなのでしょうか。57年2月に1位です。メリハリ凄し!
B面は「プレイングフォーキープス」でスマッシュヒットです。

・「恋にしびれて」
ミディアムテンポのシャッフルリズムのロック。50年代全盛期・60年代映画からのヒットを連発していた時期でも彼のお得意でお馴染みのリズムでした。「♪アイムオールショックアップ、フフフーン」とキメがカッコいい歴史的なナンバーですね。57年4月、5月にトップです。抜群の歌唱力はこの若さでは特筆ものでしょう。もう神の領域です。B面はお馴染み「心のうずくとき」でミドルヒットです。

・「ティディベア」
イントロ部からもう大ヒット当然の名作です。スィング、シャフッルリズムですが前作「恋にしびれて」に比べるとアップテンポで曲全体でも2分を切る短さです。
57年7月、8月にトップを取り続けました。B面は映画「さまよう青春」からバラード「ラビングユー」でスマッシュヒット。

・「監獄ロック」
57年はまさに全盛中の全盛という感じでしょうか。ルックスも凄く良かったがために映画出演も忙しく・・・この曲はまさにその時期の名作ですね。名コンビのソングライター、リーバー&ストーラーの作品でした。当時のエイトビートは実に不思議でややブギウギのように微妙に跳ねてスィングチックになっているようです。このへんはチャック・ベリーのヒット作品にも言えるところですね。初期ロックの魅力でもあります。現在ロックバンドをされている方々には「なんか変だよ」と信じ難いサウンドだと思います。
この曲57年10月、11月の時期、トップを取り続けていました。B面は「やさしくしてね」でこちらもスマッシュヒット。

・「ドント(まずいぜ)」
壮大なバラードの傑作です。この曲もエルヴィスの中ではお馴染みとは言いがたい雰囲気ですね。
単に甘いバラードではなくキリッとしたロックンロールキングの威厳のある楽曲ですね。
58年2月、3月にトップを獲得しております。B面「アイベッグオブユー」も大ヒットでした。

・思い出の指環
58年4月に2位まで上がります。(エルヴィスとビートルズは1位にならないのが不思議な感じです。)
入隊もありましたがそろそろロックンロール熱に米国民が慣れてきたのもあるかもしれません。当時の1位はノベルティソング、デビッド・セヴィルの「ウィッチドクター」でした。(テレビアニメや映画の人気キャラでシマリスが可愛い「ザ・チップマンクス」登場の元となる変な名曲でした。そして時代はロッカバラードアイドル歌手が出始めてロックンローラーが受難?時代に入ってきたか。なおB面は「チャンス到来」でスマッシュヒット。

・「冷たい女」
またもや現在のファンもなかなか話題にしない名曲かな。
映画「闇に響く声」からシングルカット。アップテンポで王者を示したという感じ。
58年7月にトップをとりました。B面「訳は許して」はスマッシュヒット。

・「ワンナイト」
58年は沢山アイドルが登場してきて入隊中のエルヴィスは当然損であったと思います。
名曲であるこの曲は58年暮れに大ヒットでしたが最高位は4位でした。しかしB面「アイガッタスタング」も大ヒットでした。なお同時期のトップの曲はテディベアーズの一発ヒット「会った途端に一目惚れ」
それでも「ワンナイト」は歴史に残る名曲、しかも両面大ヒットでしたから・・・。うん、よしよし。

・「アフールサッチアズアイ」
ハンク・スノーのカバーでした。エレキのイントロと途中のギターソロも傑作で奏者はスコッティー・ムーアでしょう。59年4月に第2位まで上がります。B面はこちらも名曲「アイニードユアラブトゥナイト」で同時期に4位までです。私、この歴史的な2曲が両面ヒットってのは初めて気がつきました。ハハハ!
しかし時代はソフトなポップが全盛に入ったか上位はフリートウッズ「やさしくしてね」、フランキー・アヴァロン「ヴィーナス」等。

・「恋の大穴」
エルヴィスはさすが王者ですね。またもや超ロックンロールで決めてくれました。「恋の大穴」は59年8月にアイドルポップの元祖ポール・アンカ「ロンリーボーイ」をとらえて1位となりました。両面大ヒットの前作同様スケジュールがない中で58年6月の録音もあったのでしょうがワイルドなかつてのロックサウンドを復活させてくれたエルヴィス、B面は重厚なバラード「望みがかなった」でベスト10近くまで上がる大ヒットでした。

さてエルヴィスの50年代はここまでです。56年から57年は他を寄せ付けない圧倒的な存在ですが58年あたりから変化が見えるようです。兵役は大きかったのでしょうか。
さて除隊したエルヴィスとスタッフはどんなサウンドを展開して行くのでしょう。ロックンロールかそれとも流行のロッカバラードか?
60年代初期は次回ですね。チャーリー冷奴でした。

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今回もモリモリ盛り沢山、梅雨なんかつゆ知らず!

●お客様を待つ事
当店は8割程度サラリーマンさんやOLさんがお客様なのでやはり特に月曜は皆さん気持ちがのらないのか常連さんでもドアを開ける事が少なくなるようです。
こういう時にありがたいのが初めておいでになる方達がふらりと入っていらっしゃる事がよくあるのです。やはり古いロックミュージックに興味がある方が多いようで特に男性は店内のエレキギターを弾いたり・・・
特に最近、初来店の方が多くなってきて本当に嬉しく思います。

天気が悪く雨足が強くなると「結局自分はドアがオープンするのを待つのが一番の仕事なのかな」と深く考えさせられます。
しかし実際は月曜日だろうが雨が振ろうが仕事が終われば何時でもお酒を飲みたい人は常にいらっしゃるはずです。自分が会社員時代は夜になると張りきって飲みに行きました。

先日の話「今日は駄目な日だな・・・」と少々がっかりしていると0時過ぎに突然ドアが勢いよく開き、「どうも、今日は9人なんだよ!」
カウンターが埋まり「世界が変わる瞬間」です。大手町や神保町界隈は深夜まで会社で働く方々も多いのです。この時間じゃないと来れないのですもんね。
ここのところ午前3時でもドアが開き急に賑やかになる事も多々ございます。
朝方までお客様がいらした日は最後にお店の清掃等をしながらも何かとても充実した幸せな気分になります。
やはりねばり強く待つのがこの仕事なのでしょうね。ものごとなんでも諦めない事です。

●ロックンロール生誕60年記念その③「1950年代・60年代ポップアイドルを聴こう!」
5月中はGWで皆様もお疲れ気味のようでしたのでイベントはしませんでしたが6月以後はかなり拍車がかかります。
今回BGMでお楽しみ頂くのは50年代後半から60年代初期に全盛を誇ったアメリカンポップアイドル、ロッカバラード歌手の大特集です。
ポール・アンカ、ニール・セダカ、フランキー・アヴァロン、ボビー・ヴィー、ボビー・ライデル、フェビアン、コニー・フランシス、アネット、コニー・スティーブンス、レスリー・ゴーア、リンダ・スコット・・・もう沢山おりますね。当日は誰が飛び出しますかね。
アトランダムに基本アナログ盤で対応いたします。「オールディーズの鬼」グルーヴィンならではのイベントです。
この時間リクエスト等が困難になりますが何卒ご了承の程、お願い申し上げます。
日程は以下のとおりです。

・6月23日(火)オープン~クローズまで
「昔のアイドルポップなんてなぁ・・・」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうがビートルズ達以後のブリティッシュロッカーにも深い影響を与えた彼等のドリーミーなサウンド、ロックの源を侮る事は出来ませんよぉ!
ご来店お待ちしております。

●「ギターで歌って遊ぼうよ。オールディーズポップス」
 その9 「このギターソロ、一緒に弾きましょうよ! ヒッピーヒッピーシェイク」
以前ブログの「よもやま話」にも登場した英国のスィンギングブルージーンズ
がカバーヒットさせた「ヒッピーヒッピーシェイク」
曲の途中のギターソロはロック史上に残る名演だと私は思います。
今回の採譜は本当に苦労しました。頼りのユーチューブでもこのブルージーンズのギターソロを扱ったレッスン動画はなく彼等の演奏を聴きながら「この音かな、このポジションかな」と時間がかかりました。実際のところ多少音が違っている事は間違いないですが、雰囲気はうまくつかめたと思います。コピーって完璧でなくたっていいじゃないですか。とりあえず私にはこのようにしかコピー出来ませんでした。
見苦しく聞き苦しい動画も相変わらず添付しました。
またこういうロックンロールっていつも同じ弾き方をしていたら「イモっぽい」ですから適当に好きなアレンジを加えて下さいね。ノリノリで弾いて下さい。
なお次回の書き込みで今回のギターソロ以外の部分をサラって全体を通して一曲頑張ってみましょうね。ロックンロールフォーエバーですぅ!


●ロックンロールよもやま話    -その54-
「この人が売れてなかったらロックはどうなった??? エルヴィス登場」
                                ご案内:チャーリー冷奴

1940年代米国のヒットチャートのひとつにレイスレコードチャートがありました。ビルボード誌が毎週トップ10を掲載してその後トップ15を発表するようになったそうです。
レイスってジャズやブルースといった主に黒人音楽をイメージした言葉なのでしょう。これが40年代後半にこういった呼び方を変えようと恐らくはビルボード内で起こったのでしょう。
リズム&ブルースというチャートに改まります。

40年代にはほとんど50年代のロックンロールの原型が出来上がっていたような気がします。白人のカントリーのアーティストもかなりリズム&ブルースよりの曲も発表しているようです。ただ黒人側も白人側さすがに50年代の激しいビートは完成されていない感もありますけど。両方ともなんとなくイモっぽいとこがいいし、どちらかというとやはり黒人側の方が垢抜けていてカッコいいかも。

メンフィスやシカゴで成長していったこの音楽に黒人だけではなく白人のファンが急増したそうです。レコード盤(恐らくはSP盤)の売上がこの時代倍増したそうです。
いわゆるポップチャートではカントリーが主流であったのでしょう。しかしそれだけでは物足りない音楽好きの白人達はリズム&ブルースに急激にはまっていったようです。
白人ディスクジョッキーのアラン・フリードは自身の番組で盛んにファッツ・ドミノ等の人気ミュージシャンのレコードをかけてロックンロールという言葉を普及していったと思います。白人社会に広くファン層を広げます。
こういう社会状況に強く影響されて少年時代を過ごした一人、エルヴィス・プレスリーでありました。
ハハハ!ようやく出てきた。本日から数回、主役はキング、エルヴィス・プレスリーです。

メンフィスでレコーディングスタジオを持っていたサム・フィリップスという人。ブルースに夢中になり若き無名の黒人アーティスト達にレコーディングの機会を与えその中にはB・B・キング等もおりました。しかしながら貧しかったサムは貸しスタジオとして素人達に安価でレコード盤を作るというビジネスも新たに始めました。やがて「サン」という会社にします。サンではリズム&ブルースのアーティストのレコードを製作していきます。
段々とサンのサウンドが確立されてカントリーが混じるいわゆるロカビリーの原型が出来つつあったのでしょうか。サムは常々、白人で黒人のフィーリングでリズム&ブルースが歌えれば成功すると考えていたようです。

53年の夏、一人の若者が仕事の休憩中にレコードを母にプレゼントする為の録音にサンを訪れます。エルヴィスでした。
「心のうずくとき」「マイハピネス」の2曲を自分でギターをかき鳴らし歌ったそうです。
この録音をその後サムが聴いてすぐにはピンとこなかったのでしょう。
時間をおいて54年春にサムはエルヴィスを呼び出しカントリーソングを歌わせますがうまくいかなかったようです。もう一度後日バンドをつけてやらせてみようと考えたらしいです。
バンド練習(ヴォーカル、アコースティックギターはエルヴィス、エレキギターはスコッティ・ムーア、ウッドベースにビル・ブラック)を重ねたエルヴィスは7月にサンで数曲を録音、数週間で「ザッツオールライトママ/ケンタッキーの青い月」が発売され地元ラジオで大反響となり、スターへの第一歩をしるします。まさに彼は黒人のフィーリングでビートの激しいロカビリーの原型を歌い出したのです。
この後はコンサートツアーに明け暮れる事になりました。

エルヴィスがサン時代に特に印象を残したのは「ベビーレッツプレイハウス」「ミステリートレイン」あたりか。カントリーチャートで全米にアピールしています。これらにより彼の存在が知れ渡りました。いかにもロカビリーサウンドでした。
そして55年末にはRCAに移籍、一気に大スターへの道を歩む事になります。
今から60年も前の出来事。しかしこの人がいなかったらポピュラー音楽の歴史はまったく変わっていたのでしょう。
さて次回は50年代エルヴィスのシングル発表曲を中心にお話を進めましょう。
時代はロックンロール全盛時代へ!
チャーリー・冷奴でした。


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6月の営業について

6月の営業のお知らせです。
お休みは以下の予定です。

6月 7日(日)
6月14日(日)
6月21日(日)
6月28日(日)
要するに日曜がお休みということですね。ハハハ!
26日間の営業日です。さあ、お仕事の後は楽しく飲みましょう。

なおロック生誕60年イベント③は次回書き込みでお知らせ致します。
お楽しみに!

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グルーヴィンはロックバーなのか?

このお店も今年の秋が来ると丸3年です。
最近はご常連の方が増えてのれん?をくぐってくれる事が多くなり本当に感謝です。
とはいえまだまだ研鑽が足りない新参者です。神保町の近くの他のショットバーは皆さん大先輩の店舗なのです。

初めてのご来店のお客様に聞くと
「歩いていたら看板を見つけたので」
「ネットを見て行こうと思ったんだよ。」
「○○さんに紹介されてね。」
「仕事場が近くでね。いつか入ろうと思ってた。」
これが基本的なご来店の理由です。
どれにしても有難い事です。

さて当店はコンセプトとしてBGMに超古~いロックンロールを流しています。
特にネットで探ってご来店頂いたお客様にご理解が困難なのが当店はロックバーというイメージを持ってしまうようなのです。
グルーヴィンの場合ロック音楽を期待しておいでの場合、ご満足される事がないと私は思います。
「ええっ、ロックバーじゃないの!」とびっくりされる方も相当いらっしゃると思います。
基本的にオールディーズバーと考えて頂けますと分かりやすいと思います。
1950年代から60年代中頃までの洋楽。ロックはその後これを元に変化して成り立ったもの。60年代後半から70年代・80年代に国・世代を超えて見事に開花した音楽芸術。
かといってこの私、70年代に青春を向かえておりましたのでオールディーズ以後の音楽も大好きです。当時私の好きなアーティストはエルトン・ジョン、ギルバート・オサリバン、スージー・クワトロ等でした。10CCにも凝っていました。
どちらかというとジャンルに拘りすぎる聴き方は面白くないと考えている方なのです。
ただしお店のコンセプトは大変大事なのでオールディーズとしているわけです。

逆に「古いロックンロールなんて聴かないよ」という方も多いでしょう。
ただひとつ言えそうな事は良いものにジャンルも古いも新しいもないのではと思います。
「良いものは良い」これが私の考え方なのです。

オーバーに言えばプレスリーがなければビートルズはなかったろうしビートルズがなければロックの歴史もほとんど形が変わっていたろうと思います。(存在してないかも・・・)
何事も古いものから積み上げていって現在の形が出来るわけでしょう。
現在のロック、Jポップ等がお好きな方もどうぞオールディーズ音楽に耳を傾けて頂ければと思います。よく聴いてみれば源流がご確認出来ていくと思うし、「古くてもなんかカッコいい」がご理解頂けると思います。
グルーヴィンで美味しいお酒を飲みながらどうぞBGMをお楽しみ頂きご活用下さいませ。

●「ギターで歌って遊ぼうよ。オールディーズポップス」
 その8 さあ仕上げましょう。「サマーホリデイ」 クリフ・リチャード

さて今日はこの曲の2回目。
前回のイントロのフレーズと中間のギターソロはどうでしたか。
分かり辛く申し訳なかったです。
この曲の右手のリズムはチャッカ・チャッカのシャッフルです。2拍と4泊の頭にはアクセントでやや強くストロークするとロックぽくなります。

またもやド下手な演奏動画を付けました。参考頂けれと思いますが・・・
では仕上げてしまいましょうね。
(前回の動画でイントロの同じフレーズを3回繰り返すと言ってしまっているかと思いますがイントロ時は2回です。ごめんなさい。)

再度下記に歌詞とコードを載せておきます。
(なお動画のエンディングはF→E→Fという風にしております。)


「サマーホリデイ」
               クリフ・リチャード&シャドウズ

(ギターイントロ)

E    C♯m    F♯m  B7
We're all going on a summer holiday,
E    C♯m     F♯m  B7
no more working for a week or two,
E    C♯m      F♯m  B7
fun and laughter on our summer holiday,
F♯m   B7    E   G♯m Gm F♯m     B7  E
no more worries for me and you,        for a week or two.
   F♯m      B7    E
We're going where the sun shines brightly,
   F♯m      B7  E
We're going where the sea is blue,
   G♯m           F♯      B7
We've seen it in the movies, now let's see if it's true.
E  C♯m    F♯m   B7
Everybody has a summer holiday,
E   C♯m       F♯m  B7
Doing things they always wanted to,
E    C♯m     F♯m  B7
So we're going on a summer holiday,
F♯m     B7     E G♯m Gm F♯m  B7   E
To make our dreams come tr...ue,        for me and you.

(ギターソロ)

   F♯m        B7  E
We're going where the sun shines brightly,
   F♯m      B7  E
We're going where the sea is blue,
   G♯m         F♯        B7 C7
We've seen it in the movies, now let's see if it's true.
F   Dm    Gm   C7
Everybody has a summer holiday,
F   Dm        Gm  C7
Doing things they always wanted to,
F    Dm    Gm   C7
So we're going on a summer holiday,
Gm     C7     F   Am G♯m Gm  C7   F    Gm F・・・
To make our dreams come tr...ue,        for me and you.    Oh・・・


●ロックンロールよもやま話    -その52-
      「再び! 男らしさのロックンローラー    フレディ・キャノン」
                                   チャーリー・冷奴

以前この書き込みでディオンを取り上げた時に「男らしさのロックンローラー」としてお話を進めました。
さてそのディオンほど多数の大ヒット曲はありませんが50年代後半から60年代中期を駆け抜けたかっこいいロッカーがおりました。
本日の主役は米国のフレディ・キャノンです。

日本ではオールディーズロックンロールブームが70年代中盤にあり、その時でもこの人はほとんど語られていなかったと思います。ラジオのオールディーズ特集でもその曲がオンエアされるのは実に稀でした。もっともその全盛時代でも日本では人気が高まる事は少なかったと考えます。

この人の楽曲の特徴は大ヒット曲もいくつかあるのですが大半が本国米国でも中・小ヒットという感じなのです。しかしながら人気の息の長さは特筆ものでした。
先ほどお話した70年代の日本でのオールディーズブーム、その時いろいろなアーティストのレコードがベスト盤を中心に再発売されました。しかしながらやはりフレディは蚊帳の外でした。
80年代に私は輸入盤を探し彼のベスト盤LPを見つけ出しました。
「オオーッ!ようやく手に入れられる。」
そのレコードはFreddy Cannon 14Booming Hitsというものです。
彼の代表曲が14曲抜粋された優れものでした。
スピーディーでカッコいい曲ばかり!

脚光を浴びて表舞台に登場したのが1959年でしたので時代はかつてのハードなロックンロールではなくアイドルが人気を博すロッカバラードの時代に入っていたと思います。しかしながら彼が歌い続けたのは57・58年あたりの雰囲気を持つ「骨のあるロックンロールサウンド」でした。

最初はバンド活動をしていた彼、スワンレコードに所属してソロ活動を始めます。
まずは59年初夏に米国で「タラハシーラッシー」が大ヒット、チャートの6位まで上がります。
この曲は元々フレディの母が作り、それをフランク・スレイとボブ・クリューの二人が編曲したもののようです。
セカンドシングル「オーケフノーキー」は中ヒットとなりサードシングル「ニューオリンズ遥か」がまたもや大ヒットで3位まで上がります。
その後はスマッシュヒット、中ヒット、小ヒットを出し続けます。
不思議に消えていかないのは当時の若者(男女問わず)にその「ロック魂」が魅力的であったのでしょうか。発表されるシングルは基本アップテンポで快活なロックンロールです。
62年6月「恋のジェットコースター」が彼の久々の大ヒットとなり3位まで上がります。この曲初めて聴いた時、私はヘッドホーンを使用していたのですが途中でジェットコースターが両耳を行ったり来たりして頭の中を走りまわったのを思い出します。ハハハ!懐かしいな。
なおこの曲はその後70年代に人気復活のビーチボーイズにもカバーされるほどの歴史に残る曲となりました。

この後ヒットは小粒になりチャートに上がらない曲も多数出てきます。しかしまたもやそこで終わらないのが凄かった。スワンレコードからワーナーブラザースに移籍し64年「アビゲイルビーチャー」が16位まで上がるヒット!どっこい生きてたという感じでしょうか。
65年には「アクション」が13位となりました。
(彼のヒット曲はその全盛時代だけでも20曲をゆうに超えるのでベスト盤からもれたものも少しでも聴いておきたいと思うあまりオリジナルLPもだいぶ購入してしまいました。)

1940年マサチューセッツ州生まれのフレディ、全盛時からアイドルというよりはロックンローラーという売りで正に男らしさが前面に出ていました。
現在もライブ活動ですこぶる元気なようです。むしろ最近のプレイの方がハードさを増しているような。まあ70代なんてまだまだ若いですもんね。

曲の途中で「フーッ」「ワォーッ」とか「ウーッ」と賑やかな掛け声が彼の楽曲の魅力です。
グルーヴィンではアナログ盤でそのヒット曲の大半をお楽しみ頂けます。
是非ともおいでになったら平子にリクエストして下さい。
すべてが古い録音ですが現在のお若い方にもそのロック魂が熱く感じて頂けるはずです。それにちっぽけな悩みなんかすぐに吹きとんでしまうような明るいサウンドばかりです。前を向いて生きて行きましょう。どうにかなるなる!

本日もチャーリー冷奴が担当しました。

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