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Groovin'

東京は神田神保町のオールディーズバーです。アナログレコードを中心に涙なしには語れないBGMと美味しい洋酒。エレキギターを弾いたり歌ったり。 お気軽にドアを開けて下さいね。
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  • 08/17/15:52


一番人気のカクテルって

お店を開いて随分経ちましたが今まで一番オーダーが多いカクテルってなんだとお考えですか。
それはおそらくジントニックでしょう。バーでは以外とビールをオーダーされないようです。それでも炭酸系のものを飲みたい方はかなり多いです。そうなるとやはりお馴染みさからいってジントニックという事になるようです。

お店によってレシピが多少違っている場合もありますでしょうが基本グラスに氷を数個入れジンを注ぎトニックウォーターで割ればよいのです。(もちろん作り方には工夫をしていますけど)

甘みを抑えたいというならビターズを垂らせばいいそうです。また飾りはレモンかライムのスライスをポンと入れる。

私の考え方ですがどんなカクテルでもオーソドックスなレシピが一番いいと思います。まずはこれでご提供、後はお客様のお好みやこだわりで変化させればいいのですから。


トニックウォーターは実に便利でウォッカでもテキーラでもOKですし、アルコールが駄目な人でもオレンジジュースやグレープフルーツジュースで割っても美味しいです。

ジントニック・・・程よい苦味もあり長い時間飲んでも飽きないし。なんと素晴らしいカクテルでしょう。
オーソドックスなジントニックが飲みたい時はどうぞ当店でご注文頂きお楽しみ頂ければ嬉しいです。


●ロックンロールよもやま話         -その39-

                 「ロックはこれで始まった。」
                               ご案内:チャーリー冷奴


1955年夏、ビル・ヘイリーと彼のコメッツ「ロックアラウンドザクロック」が爆発的にヒットをしました。

この曲を持ってロック時代が始まったという話が通常多いですね。
1955年は確かにロックンロールの人気が高まりました。ただそれより以前にもロックのヒットもありましたしビル・へイリー自身もヒット曲を飛ばしていました。55年はまだまだスタンダードなフォアエーセスやフランク・シナトラ、ビリー・ヴォーン等が人気を博していたようです。
ですが、その後の爆発的なロックブームに最初に火をつけ全世界に発信した歴史的な曲である事は間違いありません。

ビルは1925年生まれというのが一般的な説だそうです。すると彼の人気が爆発した55年は30歳という事になりますか。当時の30は今の40代のイメージでしょうか。

渋いおじさんというよりヘアースタイルはその後の漫画トリオの横山ノックさんによく似ております。今見てもロックアイドルという感じはしませんよね。
音楽一家の中で育った彼、子供の時からギターを与えられ近所のどの子よりも演奏がうまくなったようです。町のマーケットのステージ等でカントリーを歌ったりしてお小遣いを稼いだりしていたようです。

1940年代はカントリーを歌っていた彼はヨーデルの達人であったようです。ヨーデルってあのー・・・灰田勝彦さんが有名ですね。レイホー!

カントリーバンドを解散して当時人気が出だしていたR&Bの音楽をやればいいんじゃないかという事でコメッツを結成したようです。
大手のデッカレコードに54年に入り大成功を収めるようになりました。
(ジョー・ターナー「シェイクラトルアンドロール」をカバーして大ヒットさせました。)

コメッツは基本7人編成、今は珍しいアコーディオンが入る時もあったようです。

そのサウンドはその後のロカビリースター達よりスィングのムードもうまく混ざりあった独特の演奏ですよね。洒落ていて実にカッコいい。
多数のヒットを放つのですが数年のうちに他のロックスター達が人気を博し次第にヒットが出なくなっていったようです。

人がよかったせいかその後、全盛期に稼いだ財産をほとんどなくしてしまったそうです。

他国に渡り音楽を続けていましたが、ロックンロールのリバイバルショーで再度人気が沸騰します。
そして73年の映画「アメリカングラフィティー」では「ロックアラウンドザクロック」が映画のトップを飾るBGMで使用されるなど再び彼にかつての栄光が戻っていた事は間違いなさそうです。
そんな彼でしたが残酷にも病魔、脳腫瘍が襲います。
彼はひっそりと生活をしていたようですが81年2月に亡くなりました。まだ55歳の働き盛りであったのに・・・

ビルはエルヴィスやチャック・ベリーのように王様でも神様でもないかもしれません。バディホリーのようなカリスマ性もないかな。風貌もコミカルだし・・・・

しかし今から60年も前のロック創成期に煌いた元祖ロックスター、ビル・ヘイリー。
彼の全盛期のサウンドはグルーヴィンではデッカからのデビューLPとベストヒットを収録したCDでお楽しみ頂く事が出来ます。

エイトビートリズムが一般的になる前の原始的な「はねはね」のロカビリーサウンドは今でもカッコいい大人のロックリズムですね。ロックは「ロックアラウンドザクロック」で始まった。これでいいような気がします。ビルに感謝です。

チャーリー冷奴でした。

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1月11日(日)の営業時間について

1月11日(日)の営業時間について変更がございます。

前回当ブログでお知らせ致しました11日の営業時間を一部変更させて頂くようになってしまいました。誠に申し訳ございません。
夜5時オープン~11時クローズ予定としておりましたが当方の都合で下記のようになります。

       ※夜8時オープン~12時クローズ予定
                     皆様のご来店をお待ちしております。


なお1月の休日は以下のとおりです。再度お知らせ申し上げます。
1月 4日(日)
1月12日(祝)
1月18日(日)
1月25日(日)



●ロックンロールよもやま話   -その38-
                    「17年の生涯」
                                ご案内:チャーリー冷奴

お正月ももう終了、学生さんももう3学期の始まりですね。
お正月、私はいつもお節でお酒を飲んで過ごすのですがお料理もすっかりなくなってしまいました。すでにグルーヴィンも1月2日より営業開始していますので来週あたりから仕事帰りに本格的に通いだそうと考えております。
さて今日の書き込みは誰をテーマにしようかな。そうだ今までこのブログにちょこちょこ登場していた若きロックンロール歌手リッチー・ヴァレンスにスポットをあてましょう。

本名はリカルド・エステバン・バレンズエラ(Ricardo Esteban Valenzuela )
諸説があり名前のスペルや読み方が違っているかもしれません。すみません。
ロスのサンフェルナンドバレーにて1941年5月13日に生まれました。


小さい頃からギターを手にして学習し17歳の58年に自作の「カモンレッツゴー」をデルファイレコードより発売、幸先よいスマッシュヒットを放ちました。(42位)
スピーディーでカッコいいエレキギターのリフ、つれない彼女に「こっちに戻って来いよ、もう一度!」という内容でしょう。

58年はそろそろロックサウンドもロカビリーやワイルドなロックンロールから洗練されて行こうという時期だったかもしれません。
セカンドシングルは自作のロッカバラード「ドナ」。そして古くから伝わるメキシコ民謡をロックにアレンジしたスペイン語の「ラバンバ」の組み合わせ。発売から.少々時間がかかったものの結果これが両面ヒットとなりそれぞれ最高2位、22位となります。
さてこのシングル盤の爆発的セールスの最中に彼はウインターダンスパーティーというコンサートツアーに参加していたのです。他のアーティスト達とともに基本はバスで次の遠征地へ移ってハードスケジュールを消化していくものであったようです。
(このツアーには前回このブログでご紹介したディオンとベルモンツも参加しているようです。)
詳しい事は他のブログや書物で確認できるのですが彼の伝記映画「ラバンバ」を見ると数人が軽飛行機をチャーターして早く目的地ミネソタ州に行こうとしたらしいのです。
バスの移動は過酷で真冬の寒さが堪えたのでしょう。
飛行機は4人乗りでパイロット以外に3人しか乗れない状況であったそうです。
映画では最後の一席をコイントスで手に入れたのがリッチーであったという風になっていました。バディ・ホリー、ザ・ビッグボッパーらと飛行機に乗り込みます。
悪天候の影響もあったのでしょう、なんと離陸後すぐにアイオワ州クリアレイクで墜落してしまい4人全員が亡くなりました。59年2月3日の事でした。この時「ドナ」は3位にまで上り詰めていたようです。リッチーはまだ17歳でありました。なんと短い生涯であったのでしょう。

その後「ドナ」は2位まで上がる歴史に残る悲しい大ヒットとなってしまいました。
資料によるとこれ以後も彼のレコードは発売されていますがチャートに上るヒットにはなっていないようです。結局チャートに上ったのは上記3曲という事のようです。

メキシコ系アメリカ人の彼、もし存命であったらどんなロックサウンドを構築してくれたのでしょう。多くのロカビリアンと違いカントリーよりの音楽にはなっていないとは思います。しかし残念でなりません。
なおグルーヴィンでは発表されたシングル曲の大半を輸入盤のアナログLPのベスト盤にて聴く事が出来ますのでご来店時は是非平子にリクエストして下さい。

リッチーが亡くなった同じ59年に私は生まれました。そして今でもお酒を飲みながら長い人生を送っています。なんと幸せなのでしょう。有難い事です。それだけで丸儲けではないですか。

神田神保町の小さなミュージックバーのターンテーブルより生前の彼の楽曲が流れます。
彼の手による懸命のギターソロがダイナミックにスピーカーより流れるのです。そしてその切ない若い歌声が胸をうちます・・・

でもロック音楽がこの世にある限り彼の人生はまだまだ続いているのではないのでしょうか。確かに彼は生き続けているような気がします。

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2015年今年もよろしくお願い申し上げます。

明けましておめでとうございます。
今年は羊年です。そのイメージのように温かく心が和む世の中に変化していくといいのですが。

近年何か殺伐とした世の中になっています。確かに自分が青春時代を送った昭和に比べ便利になっています。しかし文明が進んでいるのに酷く心を痛めるような人間関係が存在するようです。結局景気はまったくよくならないし・・・


会社内ですれ違っても挨拶もしない(出来ない)人も多くなっているようで。

目と目があった時にニコリと笑顔を贈るとか会話を振るとか。どうもそういう人間関係がうっとおしい人もいるようですね。

自分の仕事は基本お酒を提供するものですが実際はそれだけではなくお客様に心が和むひと時を過ごして頂く事が一番の仕事のような気がします。
本を静かに読みながらお酒を飲む方がたまにいらっしゃいます。しかしそんなに集中していつまでも読書が出来るものではないようです。10分もしないうちに本を閉じてしまいます。そりゃそうですよね。本はお帰りの電車の中で充分にお楽しみ頂けます。実際人間はそうそう一人では過ごせないのです。寂しがりやなんでしょうね。
結局バーはお酒を飲む事とその時間空間を楽しむ事に存在意義があるようで。

2015年の今年も心が和むひと時を皆様と共有出来るスペースとなるよう一層努力しようと思っております。懐かしいロックンロールBGMをゆっくり楽しんだりギターで歌を歌ったり・・・
ようするに以前の延長なのですが!ハハハ。
さあもう新しい年が始まっています。
お仕事後のひと時、ちょっとビルの階段を下りて地下のグルーヴィンにお気軽にお越し下さい。今年も変わらず皆様をお待ちしております。

●1月の営業・休日等について
新年は1月2日(金)より営業開始しております。
1月の休日は以下のとおりです。
1月 4日(日)
1月12日(祝)
1月18日(日)
1月25日(日)
※なお1月11日(日)は営業させて頂きます。(夜5時~11時クローズ予定)
今月は合計26日間の営業でございます。皆様のご来店お待ち申し上げます。

●ファクシミリの不調について
グルーヴィンのファクシミリ機器が現在故障しております。ご迷惑をおかけしております。
お問合せはお電話03-3234-0239(夜20時~朝4時半の営業時間内)及びブログ内の左のお問合せ欄、また当店休業日等でお急ぎの場合は携帯080-3084-0239(平子)までご連絡下さい。

●ロックンロールよもやま話      -その37-
              「男らしさのロックンローラー」
新年最初の書き込みくらいお前が担当しろとチャーリーが言うので今回は私、平子が担当致します。

私の少年時代、日曜お昼NHK-FMの湯川れい子さんの「サンデーミュージック」をよく聴いていました。中盤にエバーグリーンというコーナーがありオールディーズの名曲を多数取り上げてレコードをかけてくれるのです。
ある回でディオンの「悲しい恋の物語(浮気なスー)」という名曲がかかりました。ディオンのシャウトしていく歌唱にバックコーラスが「ヘッ、ヘッ、ホンデヘレヘレ」というキャッチーなフレーズをからめます。
いっぺんでこのダイナミックな曲が好きになりました。

高校時代の私、ディオンのレコードが欲しくて欲しくてたまりませんでした。当時の日本では彼のレコードは廃盤になっていたのです。
ある日ついにディオンのグレーテストヒット集がLPで発売される事になったのを音楽雑誌で知りました。
それによるとCBSソニーから発売予定のオールディーズ1500というシリーズの中に「ディオン/グレーテストヒット」が含まれていました。ワーイ!しかも1500円だぞぉ。
発売後早速お小遣いで購入しました。
A面がディオンとベルモンツ時代のヒット曲、B面がソロになってからのヒット曲。
ローリーからコロンビア時代の合計12曲が選曲されていました。ディオンは実際30曲以上もヒット曲を持っていますのでとてもこれでは網羅できないのですが当時の私はそれでも大満足でした。(このレコードの解説文は若くして亡くなられた宮下静雄さんでした。)

さてディオンの思い出がもう一つありやはり私の高校時代の話。「ポプシクル」というオールディーズ雑誌が創刊されました。その記念すべき創刊号がディオンの大特集であったのです。早速送金して雑誌の到着を待ちました。恐らく編集作業に時間がかかったのでしょう手紙で催促したところなんとあの木崎義二さんから直筆でお詫びのお手紙を頂戴しました。今でもとっておけば良かったと後悔しております。

さてその後ディオンの残りのヒット曲もある程度揃えたくなり社会人時代の82年にやはり国内盤のベストオブディオンを購入しました。(このレコードの解説文は木崎義二さんでした。)
その後輸入盤にて「DION GRATEST HITS」を手に入れこれらで彼の大半のヒットシングルを収集する事が出来ました。なんと私はディオンのヒット曲を集めたいがために3枚のLPレコードを買うという事をしたわけです。ははは!
現在なら恐らくCDですぐに揃ってしまうでしょう。

さて私が思うにディオンの魅力はシャウトしていくワイルドさ、それにドゥーワップバラードのセンチメンタルな甘い声でしょうか。
「悲しい恋の物語」の同系統の雰囲気の曲「悲しき面影」や63年「かわいいドンナ」が特に少年時代の私のお気に入りでした。大ヒットではないですけど「ザ・マジェスティック」も同じ雰囲気を持った曲ですかね。
ドリーミーな曲も多く「ラブケームトゥーミー」「サンディー」等は胸が一杯になる感じを受けました。
「ルビーベイビー」「ドリップドロップ」といったドリフターズの渋いナンバーもカバーして大ヒットさせていますのでまさに大人のロックンローラーという感じを受けます。
ソロの時代の全盛期は63年くらいまでかもしれません。
60年代も中頃になるとさすがにヒットは途切れますが68年に「アブラハム、マーティンアンドジョン」(Abraham, Martin and John)を大ヒットさせています。
ロッカバラードアイドルというよりカッコいい男性的なヒットを連発するアーティストではなかったでしょうか。
現在でも現役でアルバムを発表し続けているそうです。
70代となった往年のロックンローラー。
ロックバーのオヤジとなった今でも50代の私の永遠のアイドルなのです。

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今年もいろいろ、御用納めは朝までグル-ヴィン!

12月26日(金)で今年の仕事は終了という方が多いのではないでしょうか。
今年もいろいろな事がありましたね。

新年は1月5日(月)よりスタートという方が多いようです。従って9日間の嬉しい正月休みということでしょう。どうぞゆっくりと英気を養って下さいね。


さて12月26日(金)は夕方5時よりオープン致します。

そして朝方4時半までのロング営業です。
名づけて「オープン2周年記念最終イベント、御用納めは朝までグルーヴィン!」

当店は10月にオープン2周年を向かえました。本当に有難うございました。

最近はご常連のお客様が増えていて、ようやくバーらしくなってきているなと思います。
またお客様がエレキを爪弾いたりするのを見ていると実に楽しいスペースになってきたなと感慨深くなります。私のつたないギターに合わせて歌う方も多く、また若い女性のお客様も徐々に増えてきました。

平成24年10月のオープン当初に比べウイスキーボトルも種類が増えており、グルーヴィン名物のオールディーズの音源も新規購入により大分充実してまいりました。

しかしながらすべてにおいてまだまだ一層の努力が必要だと痛感致します。

さあ今年最後のお勤めの後は当店にて皆様の一年を振り返ってみては如何でしょうか。

ご来店、お待ちしております。

●年末年始の営業について

今年の最終営業は12月30日(火)とさせて頂きます。

・12月27日(土)夜8時オープン、朝4時半クローズ(通常営業)
・12月28日(日)夜8時オープン、朝4時半クローズ(通常営業)
・12月29日(月)夜6時オープン、夜11時クローズ
・12月30日(火)夜6時オープン、夜11時クローズ

29日・30日は通常の営業時間を変更しております。ご了承下さいませ。
なお新年は1月2日(金)より営業開始となります。夜8時より朝方4時半までの通常営業です。

●ファクシミリの不調について

グルーヴィンのファクシミリ機器が現在故障しております。ご迷惑をおかけしております。
お問合せはお電話03-3234-0239(夜20時~朝4時半の営業時間内)及びブログ内の左のお問合せ欄、また当店休業日等でお急ぎの場合は携帯080-3084-0239(平子)までご連絡下さい。


●ロックンロールよもやま話  -その36-
                    「英国のロックンロールスター達のベスト盤」
                                  
ご案内:チャーリー冷奴

グルーヴィンには多数のオールディーズの音源があります。LPやシングル盤、CD。
特にLPには「おおっ!こんなのがあるのか」というものもあります。
とにかく古いロックンロールのアナログレコードをBGMにしているのはこの店の最大のポイントかなと思います。

それでも現在はCDで音源を新規購入する事が大半のようですが、これはもうLPが手に入らないのが理由であるだけでなくLPでグレイテストヒット(ベスト盤)を購入すると一人のアーティストのシングル発表曲のうち何曲かが削られてしまう事が多いからです。

通常一枚のLPには12曲から14曲程度の収録が一般的のようです。
それ以上のヒット曲を持つアーティスト、例えばコニー・フランシスやパット・ブーン等は2枚組みでも足りませんので当然カット(除外)される曲がかなり出てきます。
しかしCDの時代になると発表したシングル盤のA面、B面をほとんどもれなく入れる事も可能ですよね。現代のオールディーズファンは実に恵まれていると思います。
それでも音のまろやかさ等、アナログの針音を求めるファンも依然と存在してむしろ多くなっているようです。

さて前置きが長くなりましたが今回はお店にあるLPでビートルズ以前の英国のロックアイドル歌手の貴重な音源があるのですがそれらのご紹介してみましょう。
以下すべてグレイテストヒット(ベスト盤)です。

① ビリー・フューリー
「ビリー・フューリー・ヒット・パレード」(日本盤)
 
ビリー・フューリーはクリフ・リチャードを別にすれば英国では男性トップアイドルの一人でありました。

収録曲は1959年の初ヒット「メイビートゥモロー」から65年までの彼のオールディーズイヤーをほぼ網羅した全20曲。(しかしこの方ヒット曲が多いですね。)
特に私のお気に入りは「天国への道(ハーフウェイトゥパラダイス)」です。これは恐らくオリジナルはドーンのヴォーカルで有名な米国のトニー・オーランド。(トニーは「ブレスユー」というビッグヒットを持っています。)
ビリーは憂いのあるセクシーな歌声を聴かせてくれます。ワイルドながら甘いマスク、ビートルズ等の台頭の時期まで絶大な人気を誇っておりました。
残念ですが83年42歳の若さで亡くなりました。

② ジョン・レイトン
「ジョン・レイトン」(輸入盤)
 

61年「霧の中のジョニー」の大ヒットで有名なジョン。
歌手としては64年までに英国で9曲のヒット曲を持っています。
このベスト盤は彼の英国でのヒット曲をほぼ網羅したものです。「ワイルドウインド」「霧の中のロンリーシティ」等。
ビリー・フューリーのような多数のヒットはありません。独特の陰りのある声と甘いマスク。俳優としても著名ですね。
なにしろ日本人好みの曲が多く米国のデル・シャノンとともに私は勝手に「哀愁サウンド」と呼んでおります。

③ ヘレン・シャピロ
「ヘレン・シャピロ ベスト20」(日本盤)

おおっ!女子アイドルが出てきました。全盛期の61年から63年くらいまでのヒット曲集です。ただし彼女は20曲もヒットシングルはありませんのでオリジナルLPからも何曲か選曲されております。
ハスキーでボーイッシュな声でしかもパンチがある。初期のビートルズがコンサートで彼女の前座を勤めたそうです。
日本で人気のヒット曲は「子供じゃないの」「悲しき片想い」「リトルミスロンリー」等
日本の女性歌手にもよくカバーされておりました。
1946年の生まれとまだ以外とお若いのですね。となるとデビュー時は14、5歳という事ですからまあびっくりします。天才少女現るという感じかな。

④ アダム・フェイス
「ザ・トゥーベストサイドス・オブ・アダム・フエイス」(輸入盤)

このLPは優れ物だと私は思っております。
アナログLPレコード一枚なのに22曲が入っています。
素晴らしい事に彼の全盛期のシングル盤(58年~67年)がほとんど網羅されています。
ビリー・フューリー同様に日本ではあまりお馴染みではないでしょう。しかし英国ではクリフ・リチャードにも肉薄するビッグアイドルでした。ヒット曲も軽く20曲を超えているくらいですから。
以前ブログでも紹介致しましたが59年に亡くなったバディ・ホリーの歌い方をかなり反映していると思います。米国のボビー・ヴィーと双璧ではないでしょうか。
大ヒットも多く「ホワットドゥーユーウォント」「プアーミー」「ハウアバウトザット」「ロンリーポップ」・・・まだまだ沢山あります。
彼のヒット曲はユーチューブでも沢山見られます。その歌唱力はもの凄いです。
以前このブログでお知らせしたように2003年に62歳の若さで世を去っております。

さて英国にはもっともっと沢山のロックンローラーがおります。
マーティー・ワイルド、ジョー・ブラウン等はヒット曲も多数です。英国ロック創成期ならスキッフルミュージックのロニー・ドネガン、トミー・スチール等も凄い人気アーティストでした。
店主の平子がLP盤をコレクションしていた時期1970年代~80年代は情報も少なく販売されるアーティストも限られ米国歌手中心のコレクションになってしまったそうです。
またお小遣いも限られていますからこれはいたしかたないな。
イタリアやフランスも結構オールディーズ歌手がおりますからこれらも今後コレクションされてくるのでしょうか。本人に聞くと「いやいや別にコレクターでもないし研究家でもなく楽しんでいるだけなんで」と言っております。
それよりもまずは60年代のマージービートの有名どころをちょこちょこ購入していきたいそうです。これは後少しだそうです。スィンギンブルージーンズ、デーブクラーク5、ウェイン・フォンタナ&マインドベンダーズ、マンフレッドマン・・・

さてもう間もなく大晦日ですね。
今年の最後の書き込みとなりました。一年間どうも有難うございました。
来る平成27年は1月2日(金)夜8時から早くも通常営業致します。
お正月休みのひと時、どうぞ新年の初来店を!
私もお待ちしておりますよ。

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グルーヴィンでクリスマス

さあ今年もクリスマスの季節がやってまいりました。もう忘年会も一息ついた頃でしょうか。
イブ24日は祝日明けの水曜日。皆様どのような予定をたてておられますか。

会社のお仕事をなんとか早めに切り上げてお家で楽しむなんて素敵ですね。
お目当ての人にふられちゃって今年は何にも予定がないとか・・・ううっ・・・くすん ( ノω-、)
「フン、なんにも予定ないも~んだ。どっかで飲むもん。馬鹿ぁ!」なんて方も。
もちろんお仕事が忙しくそれどころでない方も沢山いらっしゃいますよね。
今年は神保町のグルーヴィンで深夜、朝方までお過ごしになってみては如何ですか。
残業の後でもOKですから!
ただ洋酒を飲むだけではなくまわりのお客様と会話を楽しんだり歌ったり。
人間、人とお話する事で悩みだって和らぐ事がよくあります。
カウンター奥にはいつもお喋り好きの騒がしいおじさん(私)がおります。
なにより沢山のロックンロールの音源があなたをお待ちしております。もちろんクリスマスソングもあり。
いよいよクリスマスイブ。さあこの日の仕上げはグルーヴィンでお楽しみ下さい。

●営業日の追加について
お休みを予定しておりました12月28日(日)ですが営業日とさせて頂きます。
この日の営業時間は夜8時から朝方4時半までの通常営業です。

●年末年始の営業について
・12月27日(土)夜8時オープン、朝4時半クローズ
・12月28日(日)夜8時オープン、朝4時半クローズ
・12月29日(月)夜6時オープン、夜11時クローズ
・12月30日(火)夜6時オープン、夜11時クローズ(2014年最終営業)
29日・30日は営業時間を変更しております。ご了承下さいませ。
なお新年は1月2日(金)より営業開始となります。夜8時より朝方4時半までの通常営業です。

●ファクシミリの不調について
グルーヴィンのファクシミリ機器が現在故障しております。ご迷惑をおかけしております。
お問合せはお電話03-3234-0239(夜20時~朝4時半の営業時間内)及びブログ内の左のお問合せ欄、また当店休業日等でお急ぎの場合は携帯080-3084-0239(平子)までご連絡下さい。

●ロックンロールよもやま話       -その35-
                                ご案内:チャーリー冷奴
「ロカビリー時代、カントリー時代、2度の黄金期!  コンウェイ・トゥイッティ」

50年代中盤白人のカントリーアーティストがこぞってリズムアンドブルース~ロックンロールに強く影響を受けたロカビリーを歌いだします。
このロカビリーという言葉、結構いろんな解釈があるのではないでしょうか。

日本ではニール・セダカ、ポール・アンカ、コニー・フランシスといった50年代後半から60年代初期に人気を博したポップアイドル達までロカビリーの中に含める考えがかつてはありました。最近はどのような解釈が中心になっているのでしょうか。
例えばチャックベリー、リトルリチャードといった伝説の人達はロカビリーなのでしょうか。それとも純粋にロックンロールと解釈すべきでしょうか。
それでも黒人アーティストも白人の歌うロカビリーサウンドの影響を強く受けていると考えます。
59年の大ヒット曲ウィルバート・ハリスン「カンサスシティ」を聴いていると黒人歌手であるウィルバートが白人のロカビリーに聞こえてしまうのは私だけでしょうか。

さて無理やりロカビリーとはなんぞやというなら白人側のカントリー色の強い跳ねるサウンド(均等にリズムを刻むエイトビートとは違う感じ)がロカビリーというのかもしれません。
初期のエルヴィス、ビル・ヘイリー、エディ・コクラン、ジェリー・リー・ルイスといった人達がロカビリーの代表格という感じかな。
エルヴィスは「ハートブレイクホテル」以前のサンレコードでの時代がロカビリー、大スターになってからの一連のヒット曲はロックンロールという感じが私にはするのです。
ありゃりゃ、前置き話がまた長くなりました。
今日の主役はコンウェイ・トゥイッティでした。

ロカビリー系の楽曲を渋い声で切なく歌う彼は1933年のミシシッピー出身。本名はハロルド・ロイド・ジェイキンス。
かなり小さい頃に親からギターを与えられ学習、人前でも早い時期に歌うようになったそうです。当然カントリーソングであったわけですね。
海軍に入隊時は日本に駐留していたこともあるそうです。除隊後再び芸能活動に!
名前をコンウェイ・トゥイッティとしたそうです。

マーキュリーレコードからMGMに移り58年「思わせぶり」が全米でトップに輝きます。
「モナリザ」「ダニーボーイ」そして出世作である「思わせぶり」と並ぶ大ヒット「ロンリーブルーボーイ」この曲は全米6位まで上り詰めています。
どちらかというと初期のロカビリー風味のある歌手という感じかもしれませんが古い作品ではリズムアンドブルースフレーバーの曲もあります。

彼のロックスター時代の全盛は60年くらいまでだと思います。その後も61年くらいまではスマッシュヒット、スモールヒットを放ち続けます。
66年以後はカントリーに戻り大活躍、第2期の全盛時代は93年まで続きます。本領発揮で見事なエンテーテイナーとなりました。
そんな大歌手の彼、残念ながら93年6月に亡くなってしまいました。まだ59歳の若さでした。
存命なら81歳かな。まだまだその渋い声を聴かせてくれたでしょう。カントリー歌手としても往年のロック歌手としても。
ロカビリー時代の彼、まさに洒落た大人のサウンドであったと思います。

さてグルーヴィンではLPとCDのベスト盤で初期のロック時代にシングルで発表された十数曲が保管されています。(彼のロック時代のヒット曲の大半)
近年の日本ではあまりお馴染みでないアーティストですがロック創成期を語る上でも大変重要な人物かなと考えております。

いわゆる白人のロカビリー歌手は最終的にカントリーの世界に戻っていったと思います。
日本ではポップアイドルに近い存在のジョニー・ティロットソンにしても早い時期からカントリーのヒット曲を出し続けていました。
「ポエトリーインモーション」という歴史的なポップンロールの大ヒットを持ちながら「自分のスタンスはカントリーだよ」ということでしょうか。
日本のレコード会社は仕方なく「キューティーパイ」「プリンセスプリンセス」「素敵なガールハント」といった楽曲をシングルA面にもってくるというスタイルで彼のロックアイドル性を保ったのかもしれません。当時の日本ではそうした方が売れるはずですから。
さて今日はいろいろ話が飛んでしまいました。まとまらないのはやはり普段飲み過ぎのせいでしょうね。

「ビートルズやストーンズなら聴くんだけどオールディーズはね」というロックファンもかなり多いでしょう。でもさかのぼって聴く50年代のサウンドってとっても実に新鮮で興味深いですね。
間もなくクリスマス、この時期グルーヴィンではBGMでクリスマスソングも沢山かかります。
それでも基本はオールディーズロック!

初期のロック時代からカントリーソングの大御所へと長い芸能生活を生きぬいたコンウェイ。
今宵は彼のロックスター時代の傑作曲集を美味しい洋酒でお楽しみ頂いてみては如何ですか!

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