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Groovin'

東京は神田神保町のオールディーズバーです。アナログレコードを中心に涙なしには語れないBGMと美味しい洋酒。エレキギターを弾いたり歌ったり。 お気軽にドアを開けて下さいね。
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  • 08/10/16:55


11月の営業日追加のお知らせ。 22日(日)はオープンしますよ。

11月の営業日の追加のお知らせです。

11月22日(日)お休みの予定でしたが、通常営業させて頂きます。
夜20時オープン、朝4時半クローズです。

またもや仕事の虫が騒いでしまいました。
連休中の息抜きとしてご来店下さいね。(なお、翌日23日はお休みです。)待ってます。

GROOVIN 平子

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間もなく初冬、ドラムも楽しいグルーヴィン

●オープン3周年企画その②「11月は早めにグルーヴィン」の再度のお知らせ

まずはしつこく11月の営業日のご連絡です。
お休みは以下のとおりです。

・11月 1日(日) 
・11月 3日(祝) 
・11月 8日(祝)
・11月15日(日)
・11月22日(日)
・11月23日(祝)
・11月29日(日)

前回もお知らせしましたが普段夜8時よりオープンしているのですが下記の営業日は6時よりオープン致します。
題しましてオープン3周年企画その②「11月は早めにグルーヴィン」です。

・11月 2日(月)
・11月 6日(金)
・11月 9日(月)
・11月13日(金)
・11月16日(月)
・11月20日(金)
・11月24日(火)
・11月27日(金)
・11月30日(月)

(すでに終了している日もございます。)

なおクローズは通常の朝4時半です。
皆様のご来店お待ちしておりますです。


●懐かしい青春のウイスキー「ブラックニッカ」お楽しみ下さいね。

私が会社で働き始めたのは18歳でした。大学を選ばずいち早く社会で働いてみたかったのです。もっとも受け入れてもらえる大学もないと思ってましたから。ハハハ。

さてお酒をよく飲むようになったのは確か21歳くらいでしょうか。ウイスキーの水割りが好きでしたので仕事帰りに酒屋さんで乾きもののおつまみと一緒によく購入したのがニッカの「ブラックニッカ」です。贅沢なものでありました。


まだまだ仕事も半人前以下で居酒屋さんもそんなに通うことはない私、家飲みが専門で侘しくチビチビするのが夜の楽しみでした。

そんな事を思い出して懐かしんでいたのですが、ふとお店のメニューに加えてみたくなってしまいました。

ブラックニッカはとてもマイルドなブレンデッドウイスキーです。

当店では500円(税込)でご賞味頂こうと思っています。ストレート、オンザロック、炭酸割りがお楽しみ頂けます。(炭酸以外のコーラ、トニックウォーター等をご希望の場合は600円とさせて頂きます。)

とても懐かしい青春の味、どうぞお楽しみ下さい。

●ロックンロールよもやま話    -その68-
               「偉大なるプラターズ」
                               ご案内:チャーリー・冷奴


ロックがまだ出来たて、いやようやく爆発的な支持を得だす年、1955年と今はしていますね。
確かにビル・ヘイリー「ロックアラウンドザクロック」が大ヒットとなり、チャック・ベリー、リトル・リチャードがヒットチャートを飾るのもこの年です。
ドゥーワップ音楽も白人達にも注目となりロックンロールの大事なジャンルになりそれは現在も根強いファンを持っております。元は教会音楽にジャズや労働歌フォーク等が混じったものでしょう。
グループでコーラスして楽しんだりして…人気のアーティストも出てまいります。
初期はスローなものが中心でしょうが50年代に入るとリズム&ブルース(原始ロックンロール)の影響でコミカルなノベルティソングも増えテンポの速いものも出てきます。

さてこの時期激しいサウンドではありませんが一世を風靡したグループがあります。
はい本日はザ・プラターズのよもやまです。



グループ名はまさにレコード盤(お皿のイメージ)でしょう。当時はSP盤かEPシングル盤か。

オリジナルメンバーは53年に活動を始めましたがヒットを出すことはなかったようです。
メンバーが脱退して行き残ったメンバーに新たに4人が追加加入していきます。
リードボーカルはテノール担当のトニー・ウィリアムス、紅一点の女性メンバーに天才美少女ゾラ・テイラーが入り計5人。ここからが歴史を飾る快進撃であります。

彼等のマネージメントを担当した著名なソングライターのバック・ラム等が作った「オンリーユー」はマーキュリーより55年5月発売されポップチャート5位まで上がる大ヒット、というよりロックンロール~ロックの歴史に残る名作となりました。
(70年代はリンゴ・スターにもカヴァーされましたね。グルーヴィンではカール・パーキンスやヒルトッパーズでもお聴き頂けます。古ぅ~)

さて続く「グレートプリテンダー」はなんと1位となります。そして56年「マジックタッチ」が4位、「マイプレイヤー」がまたもや1位です。ロックンロール全盛のこの年、ビッグヒット連発で全米で人気大爆発です。都会的なお洒落なセンスのドゥーワップで白人家庭にも安心して広く受け入れられたと思います。

その後も安定してヒットチャートを賑わします。58年そろそろハードなサウンドからメロウな感じに変化していこうといロックサウンド、この時代になって「トワイライトタイム」を第1位に輝かせます。同じ年に「煙が目にしみる」も第1位になり依然大人気のプラターズです。いや凄い。

その後も当然のように安定してヒットを放ちますがその中でも大きなヒットは60年「ハーバーライツ」が8位。
トニーの一本芯が入った艶やかな声、プラターズのサウンドは他のドゥーワップグループのような若々しさや派手さはないかもしれませんがいかにも大人の音楽ファンが好む実力派のコーラスというものでしょう。

当時の影像を見ますと卓越したトニー・ウィリアムスの歌声、それをユーモラスでにこやかに厚いコーラスとアクションを付けながら他のメンバーが装飾します。まさに音楽芸術です。
低音声(バス)はハーブ・リードが担当しています。(ヒット曲ではないでしょうが「16トン」を歌う時はハーブが中心になると思います。)また曲によってデビッド・リンチやゾラ・テイラーがリードボーカルをとります。

息が長い人気でしたがトニーとゾラが抜けてしまいます。それでもとにかく61年までがこのグループの全盛期ではないでしょうか。
トニーの後釜は新加入のソニー・ターナーが務めました。

プラターズは55年から61年の全盛期に30曲を超えるヒットを放ちました。
ロック史上に残るもっとも重要なアーティストの一つです。 !(^^)!
50年代に名門といわれるドゥーワップグループはいくつも出ましたがここまで世界中にファンを持ち愛され、息が長かった事は特筆ものです。(ドリフターズ、コースターズ、クロヴァーズ
も凌駕していると考えます。)

オールディーズの後半の時代(62~64年あたり)は人気もかげってしまったようですが60年代後半までヒット曲を放っていた記録があります。

プラターズの全盛期の5人なのですが残念な事にすでに全員がこの世を去っております。
(トニー・ウィリアムス、ハーブ・リード、デビッド・リンチ、ポール・ロビ、ゾラ・テイラー)
びっくりする事にはプラターズとして何組ものグループが枝分かれして存在、現在もあるようです。

ドゥーワップグループのファンには少々違う目線で見られロックファン、ソウルファンにもなんかスタンダードを歌うグループのように思われている部分もあるかと思いますがその活動は他の追従を許さぬほど重要なものでありロックやポピュラーがある限り伝え続けていかれるものだろうなと思います。

さてグルーヴィンでは彼等の全盛時のヒット曲のほとんどをCD音源でお聴き頂く事が出来ます。どうぞリクエストしてみて下さい。
彼等が登場した遥か60年前、世界中の音楽ファンがそのメロウスイートなサウンドに胸をときめかせたのです。戦後10年少し経った日本の家庭でも。

平成27年もいよいよ晩秋から初冬になってきますね。そろそろセーターとジャンパーも必要です。この時期に喉を潤すウイスキーのお供にどうぞ彼等の素敵な大人のロックをお楽しみ下さい。人生、仕事、お酒、音楽…なんて幸せなのでしょう。生きてるだけで丸儲けです。



●「目指せ、おやじドラマー」
             その1 「両手打ちから始めよう。」

さて今回より新コーナーが入ります。
熟年世代、仕事がひと段落されて若い頃に燃えたバンド活動を復活される方もいらっしゃるようです。またお若い方でもせっかくの土日に趣味で仲間とバンドを組んで楽しもうなんてありでしょう。

「ところでドラマーがいないんだよね。」ここが問題です。どうしてもドラム人口が足りませんし、「お前やれよ。」と言われてこれから覚えるのに独学では実は相当困難になります。
出来るだけ習った方がクセがつかなくて良いのですがお時間がない方もいらっしゃるでしょう。特にこれから始める方の一助になればいいなと思います。

なおドラムは基本的に家で練習する事を中心にしてよい楽器だと考えてます。ご自身の膝や古本や雑巾、ドラムパッドを安く購入すればいいのです。スティックは500円位からあります。しかも何年ももちます。私等20年ものもあります。

記念すべき第1回目、今日はまず基本スティックワークからスタートしましょう。
まず握り方は二通りあります。レギュラーグリップとマッチドグリップです。もしあなたがお若い世代でしたら古くからのレギュラーを私はおすすめ致しますが慣れるまでに鍛錬はいるようです。スピードも出にくい場合が多いと思いますがベンチャーズの名ドラマーの故メルテイラー氏のプレイを見るとそんな事はないようです。

※右手(R)はスティックの3分の1くらいの所を人差し指と親指でつまみ、残りの3本で軽く握ります。マッチドでやる方は左手(L)は対象に考えればいいのです。手の甲はやや上に向ける感じで。
 


※左手(L)をレギュラーにする方はまずスティック3分の1の所を指を伸ばしてはさみ、次に薬指の第2間接あたりにスティックをのせてから人指し指をからめて中指も添えます。要は一番右の写真のかっこうにするのです。

 
特に最近はマッチドを好む方が多いですがプロドラマーは基本両方出来ると思います。「俺はロックだからマッチドでやるんだ。」と言う方はもちろんそれで良いのでしょう。

右手はR、左手はLで表記します。

さて今回まずやろうとする事が下記の画像の譜面です。画像が見え辛くすみません。
クリックして頂けると見やすいです。


わかり辛いので説明動画をお付けします。まずは手のモーションから

  
お次ぎは両足のモーション
 

この両手同時打ち、エイトビートやシックスティーンティーンビートの元になるかと思いますが独学でスタートしてしまうとまず考えられない練習法ですけどかなり大事です。今回はここから16分音符を作るところまでです。最初は腕だけ練習しても一向にかまいません。
でも慣れてきたら両手にあわせて右足バスドラムと左足ハイハットのフットワークを付けましょう。
テンポは、まずはゆっくり→徐々にスピードアップです。

さて今までの「ギターで歌って遊ぼうよ。オールディーズポップス」とある程度、交互に掲載しようと思っています。しばらくはドラム中心ですけどね。
ドラムもギターもどちらも楽しいですね。
さあ秋も深まり趣味道楽を楽しみましょう。ドラムを叩くと異性にモテますよぉ~(
私の体験談)

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オープン3周年企画その②「11月は早めにグルーヴィン」及び11月の営業について

お蔭様で4年目の営業に入る事が出来ました。夢のような気持ちです。
馴染んで頂いたお客様にお知り合いをお連れ頂き、またその方にも通って頂く。少しずつですがバーらしくはなってきているのでしょうか。
また最近取材掲載して頂いた「散歩の達人(10月号)
を見て来ましたよ。」という方も多数いらっしゃいます。お店は皆さんに支えて頂いているのです。嬉しいですね。

さてまずは11月の営業日のご連絡です。
お休みは以下のとおりです。

・11月 1日(日)
・11月 3日(祝)
・11月 8日(祝)
・11月15日(日)
・11月22日(日)
・11月23日(祝)
・11月29日(日)

7回とお休みがいつもより多いのですが11月は以下のように通常より早めの営業を行う日を設けました。
題しましてオープン3周年企画その②「11月は早めにグルーヴィン」です。

※11月中のすべての月曜日及び連休明け24日(火)、すべての金曜日は6時より営業致します。(なんと2時間早めてオープンです。)
なおクローズ時刻は朝方4時半の通常時刻です。もしお勤めが早めに終了するようでしたらどうぞお気軽にお立ち寄り下さいね。

●最近のグルーヴィンの様子

ここのところ初来店のお客様が多くなっています。これはとても嬉しい事です。

基本バーはご常連で成り立つのですがどのお客様でも最初は初来店です。当たり前ですけど。
電飾看板を見て入られる方、ネットのサントリーバーナビや食べロクをご覧になって知られた方等いろいろです。

けっこうな割合でBGMを楽しんで頂いております。
意外に大好評なのが以下のシングルレコードです。

・エジソンライトハウス「恋の炎」
・1910フルーツガムカンパニー「サイモンセッズ」「トレイン」
・カウシルズ「雨に消えた初恋」
・アーチーズ「シュガーシュガー」
・スコット・マッケンジー「花のサンフランシスコ」
・メッセンジャーズ「気になる女の子」

グルーヴィンお得意のオールディーズロックンロールの時代からはやや外れていますがいわゆる「バブルガムポップロック」という60年代後半のものです。同時代のハードロックから見れば「フンッ」って思う方もいそうですがこれが実はそうでもないのです。
思わず涙腺がゆるんで声にならない声が出てしまう方も多いです。グスッ。。。

ここのところ足りない音源はCDで揃えております。
またビートルズにあわせて店内のエレキを爪弾く方。ここのところ私がお店を始める前に思い描いていた事が現実となって現れています。
美味しい洋酒と古臭い音楽。

どうみても本格的なショットバーではないし、まともなロックバーでもないでしょう。
しかしこんなお店が世の中にあってもいいのかもしれないなと感じている今日この頃です。4年目の営業頑張ります。


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オープン3周年企画その①「モヒートフェスティバル」

オープン記念日10月18日(日)は定休日でした。のんびり眠り、午後より家を出てジムで筋トレなんかしてまったり、その後家に戻り夕食と一緒にビールや焼酎でしんみりと自分にお祝いしました。
ずっとお店を支えて頂いたお客様に心より感謝申し上げます。

さて3年間の営業で当店の中では人気のメニューがモヒートです。
ラムのほのかな甘み、すがすがしいミントの香り。ウイスキーの前の一杯にもぴったりです。実は使用しているスペアミントは私の家で栽培しているものです。

3周年企画の第一弾は「モヒートフェスティバル」と銘打ち10月26日(月)から29日(木)までの間モヒートをワンコイン500円にてご提供させて頂きます。(バカルディゴールド使用)
何杯飲んでもかまいませんが度数が強いものですからそこはご注意下さいね。ハイ!!
さあ年末まで企画は続きますよ。お楽しみに。

●「ギターで歌って遊ぼうよ。オールディーズポップス」
            その15 「抱きしめたい」を楽しもう

64年米国にて大爆発したザ・ビートルズ。
そのきっかけがこの曲でした。
本日は一人でも弾き語りが出来るようにコピーしてみました。
いやあ本当に若さ一杯の名曲です。ギターコードも単純なのですぐに弾けてしまうと思います。

さて次回以後は新コーナーとして初心者からのドラム奏法を一緒に探っていこうという企画「目指せ、イカす親父ドラマー」と交互に掲載して行こうと思います。そちらもお楽しみにね。

                 
               
                 「抱きしめたい」

                                ザ・ビートルズ
 C  D  C  D C  D


     G     D
Oh yeah, I'll tell you something,
Em        B7
I think you'll understand.
   G      D
When I'll say that something
Em         B7
I want to hold your hand,
C     D    G Em
I want to hold your hand,
C     D    G
I want to hold your hand.

  G       D
Oh please, say to me
Em         B7
You'll let me be your man
   G      D
And please, say to me
Em           B7
You'll let me hold your hand.
C      D     G Em
Now let me hold your hand,
C     D     G
I want to hold your hand.
Dm     G      C     Am
And when I touch you I feel happy inside.
Dm     G       C
It's such a feeling that my love
   D   C   D   C   D
I can't hide, I can't hide, I can't hide.

   G      D
Yeh you, got that something,
Em        B7
I think you'll understand.
   G      D
When I'll say that something
Em         B7
I want to hold your hand,
C     D     G Em
I want to hold your hand,
C     D     G
I want to hold your hand.

Dm     G      C     Am
And when I touch you I feel happy inside.
Dm     G       C
It's such a feeling that my love
   D   C   D   C   D
I can't hide, I can't hide, I can't hide.

   G      D
Yeh you, got that something,
Em        B7
I think you'll understand.
   G      D
When I'll say that something
Em         B7
I want to hold your hand,
C     D     G Em
I want to hold your hand,
C     D     Em
I want to hold your hand.

C     D     G
I want to hold your hand


●ロックンロールよもやま話    -その68-
               「ニール・セダカに有難う」
                               ご案内:チャーリー・冷奴

ロックンロールが甘いポップサウンドにそろそろ移ろうという頃、日本を含む世界各国の若者の心を捉えた米国の若手歌手、その一人にニール・セダカがおります。
1939年3月13日ニューヨーク生まれ。
 

ピアニストの祖母の影響で幼くしてピアノを始め、その才能は飛び抜けていて十代にはショパン演奏で歴史的なピアニストのあのルービンシュタインに認められる程であったそうです。
高校時代はその後有名になるザ・トーケンズに在籍していました。

高校を卒業してジュリアード音楽院に進みピアノの研鑽はもちろん作曲の勉強もします。
この頃はピアニストを目指していたでしょう。
時代はブルースやカントリーから派生したロックンロール熱が米国を襲っていました。彼も当然強い影響を受けた訳です。

そしてそろそろハードなロックンロールからロッカバラードへ。
作詞家ハワード・グリーンフィールドと組んでロックの曲を書きコニーフランシス等に曲を送る程になりました。
ニールは歌手でシングル盤を少し出していましたが、さほど注目は浴びていなかったと思います。
最初に成功を収めたのが「恋の日記」でした。58年にRCAより発売されたこの曲、14位まで上がる大ヒットでした。この曲をもってデヴューと考えてもいいかもしれません。
続く「アイゴークレイジー」も42位とスマッシュヒットでした。
彼の最初のベスト10内ヒット曲は59年「おおキャロル」です。9位まで上がります。なおB面は日本で爆発的な人気となった「恋の片道切符」でした。
彼が米国で安定してヒットチャートに曲を送り込み出すのはむしろ60年からでしょう。
「星へのきざはし」が60年9位の大ヒット、「君こそすべて」「ランサムソンラン」は両面でスマッシュヒット、61年は名曲「カレンダーガール」が4位です。次の「小さな悪魔」も11位でした。「スイートリトルユー」がスマッシュヒットの後は「すてきな16歳」が6位となります。

彼が初めて1位を獲得するのは62年「悲しき慕情」です。その後「可愛いあの娘」が5位まで上がります。(60年代後半、日本のGSアングラグループのザ・ダーツやジャイアンツの「ケメ子の歌」の元歌で有名ですね。)

ニールはロッカバラードの時代を大スターとして駆け抜けました。

この後やはり他の同世代の歌手同様人気に陰りが…
63年に入り、やはりまわりのサウンドが変わってきていたのでしょう。「不思議の国のアリス」は17位と好調でしたが「よりを戻そうよ」が少しランクを下げて26位「ドリーマー」は素晴らしい楽曲なのに47位でした。
「バッドガール」33位と健闘しますが全盛時の勢いはもうありません。
しかしながらこのオールディーズの時代に20曲近いヒットを出しているのですから大したものです。
その後しばらくヒットチャートから遠のいても活発に活動を続け74年「雨に微笑を」で1位をとり見事に復活です。その後は再びヒットチャートの常連となり75年「バッドブラッド」は脅威的な大ヒットで3週連続の1位となりました。また「悲しき慕情」をスロウバラードで再録音、これは8位まで上がりました。
楽曲提供も素晴らしいものでキャプテン&テニールはニールの「愛ある限り」をカバーして75年に1位をとりました。

さてオールディーズ時代、同じシンガーソングライターとしてポール・アンカと比べる事が日本ではよくあると思います。実際2度の黄金期を持つのも共通していますが最初の全盛期にポールはニールよりヒットが多い事とアイドル性がニールよりかなり高い感じがありイメージが違うと思います。ニールはハンサムですが背もあまり高くなく若い頃からやや小太りであった感じで大人びた感じがします。アイドルというよりヒットメーカーかな。
ただ二人とも日本の歌謡曲に与えた影響は多大なものだと私は思います。
60年代に日本で流行した歌謡曲は3連譜のスロウバラードが多くなっております。やや専門的になってしまいますが一つの拍をゆっくりと3等分にするものですがニールでいうと「恋の日記」「きみこそすべて」、ポールでいえば「クレイジーラブ」「君は我が運命」等。
彼らにしても黒人のドゥーワップのスロウバラードに強く影響を受けたものでしょうがこのリズムが日本人にぴったりあったのでしょう。(タタタ・タタタ・タタタ・タタタ)
「硝子のジョニー」「アカシアの雨がやむ時」「柳ヶ瀬ブルース」「君こそ我が命」「港町ブルース」「長崎は今日も雨だった」「バスストップ」「旅の終わりに」等、恐らくはニール達が日本で脚光を浴びていなければこの手のヒット曲はいくつ存在していたのでしょうか。
昭和30年代から以後の歌謡曲は違ったものになっていたのではないでしょうか。いかにアメリカンポップが日本に与えた影響が大きかったか。

ニールは現在70代ですがまだまだ元気でライブ活動を行っております。それもオールディーズ歌手の枠を完全に飛び越えてエンターテイナーです。
やや太り気味なのは心配ですが…
いつまでも笑顔が素敵で明るい歌声…軽くステップを踏みながらのパフォーマンス。重厚なピアノ演奏。
そんな彼と同時代に存在できる幸せ。日本音楽史の大恩人でしょう。日本人として本当に彼に心より有難うと伝えたいものです。本日もチャーリーが担当しました。

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オープン3年、感慨深く

●オープンより3年が経ちました。

当店もなんとか3年が経過しました。
オープン時、本当に3年がひとつの目標でした。特に昨年後半以後は繰り返しご来店頂く方々が急に増え出し、お酒はもちろんBGMで盛り上がったりエレキギターを弾いたりで実に賑やかな時も多くなりました。
時にはしんみりとお仕事のお話や悩みをお聞きしたりと日によって随分雰囲気が違うものです。また女性のお客様も増え、ご夫婦で仲良くご来店頂いたりも実に有難いものです。

さて自分の今後の目標ですけどウイスキーのボトルももう少し増やして行くのはもちろんですが古き懐かしい昭和の香りを感じて頂くためにおつまみも懐かしいお菓子を取り入れたりしながら「ホッとする」癒し空間を構築していきたいなと考えております。
オープンは24年10月18日(木)でしたが今年のこの日は日曜日でお店も定休のため自宅でしんみりとお祝いしようと思っております。
さて3周年企画なのですがご来店のお客様にお楽しみ頂くため12月まで期間に何回かに分けて開催して行こうと思います。詳しくは次回以後の書き込みで随時お知らせを申し上げます。
昭和の良き香りが楽しめる癒しパークを目指し今後も頑張ります。どうぞ応援して下さいね。

●ロックンロールよもやま話    -その67-
               「ビーチボーイズでよもやま」

「おいおい10月のこの涼しい時期にビーチボーイズの話かよ」なんて言われそうですね。
でもお許しを、今日はこの偉大な夏バンドにまつわるよもやまです。
私はデビュー時のサーフィンサウンド及びレースカーを題材にしたホットロッドサウンドはもちろん好きですがその後の66年以後の悩みつつ発展したサウンドも好みです。

彼等は66年初頭に日本でコンサートを行っておりますが当時の日本のミュージシャンが見た時「えっ、なんてこの連中、演奏が下手なんだろう」と思ったそうです。最近日本でのその時の演奏をユーチューブで私も興味シンシンに聴いてみました。
コーラスはとっても綺麗で楽器演奏も若さ一杯で実に勢いがあり楽しいものでした。オリジナルレコーディングでは大半が熟練スタジオミュージシャンの演奏録音であったようなので彼らの生身の演奏は相当シンプルに聴こえます。
ブライアン
ウィルソンが心身の問題でライブ活動をしていないので来日公演の穴埋めはもうブルースジョンストンが入っていると思います。
リードギターのカール・ウィルソンは実に軽やかに弾いています。上手い。「ジョニービーグッド」のソロも見事にこなしています。
ドラムのデニス・ウィルソンの演奏はシンプルで微笑ましいと思います。「ドンパンドンパン、ドコドコドコドコ」。一生賢明さとワイルドさは当時の彼のプレイの魅力かもしれません。

さて彼らの楽曲がサーフィンから大きく変化したのはこの66年であろうと思います。前年65年の最後のシングル「リトルガールアイワンスニュー」がひとまず最終章といった感じです。ただこの曲でもビーチボーイズサウンドが変化していく匂いがだいぶ感じられます。
次の66年「バーバラアン」は大ヒットしていますがかつてのサーフィンサウンドとはもう違うと思います。
英国ビートルズがどんどん変化していくため徐々にロックが枠に収まらない時代になっていったのでしょうか。
躍動を続けるビートルズ、変化をしていくポピュラーミュージック、ロックサウンド。
67年あたりはもうビーチボーイズのシングル盤は米国ヒットチャートの上位には上がらなくなりました。結局62年~65年の全盛時?の勢いは保つことが出来なかったのだと私には思えます。以前からのファンがそのサウンド変化についてイケない事も多かったでしょう。(やはり難解で好まなかったか)

ビートルズはそれまでの米国、英国のアーティストに感じられるシングル盤命から強いコンセプトを持つLPを製作しつつ相変わらずの大ヒットシングル盤も発表し続けていました。
65年の「デイトリッパー」あたりは次代のロックサウンドを先導しているような感もあります。その後のハードロックバンドに先んじてロックを芸術に仕上げたと思います。

さてビーチボーイズファンの中にはいっそサーフィングループで終わってしまってくれたとしても良かったと思う方も少なからずいらっしゃるでしょう。シングル盤命で良かったじゃないのなんて考える方も多いでしょう。
当店GROOVINはオールディーズがコンセプトなのでどうしても誰々のアルバムの名盤の何々がどうだのという話にはなりません。
かつてフィルスペクターが「LPの中の2曲は素晴らしい出来だよ。(シングルカット用のため)でも残りの10曲はハハハ。」なんて話をしていたとか。60年代中期まではそうであったと思います。これむしろ現在のお若いダウンロード世代の方々が理解しやすいのではないでしょうか。好きな曲を一曲ずつ買えばいいですし。

さてビーチボーイズは後年スキャンダラスな事件に巻き込まれたりメンバーの死去等でその快活な全盛時代のサウンドとは逆に陰影も加わってしまったようです。
当店ではどうしてもコンセプトがオールディーズのため65年位までの20数曲のヒットナンバーをかける事が多くなってしまいます。悲しい事に66年以後のサウンドはどうしても重くなってしまうのでしょうか。

話は少し飛びますが実はお店でリクエストをされるお客様に二通りタイプがあり一つのアーティストのレコードを最後まで聴ききってしまう方と曲を飛ばして聴かれる方。もしくはすぐに違うアーティストを望まれる方。
実は昔から私は前者の聴き方を好むのです。じっくり聴くのが好きなのです。そうでないとそのアーティストの全体像が見えてこないと思うからです。これはもったいない。

ビーチボーイズのアルバムは65年「サマーデイズ」あたりまでは変化はそれなりにありますが聴きやすく「シャットダウンボリューム2」「オールサマーロング」「トゥデイ」等は私としてはとっても大好きです。
それでもやはり当時のアーティストはシングル盤が命であろうと考えています。ヒットが出なくなればもうお終い…
それは初期のビートルズも一緒であると思います。サーチャーズやホリーズ、ジェリー&ペースメーカーズとヒットチャートで人気を争ったのですから。
オールディーズの時代はシングル盤が主流、曲をヒットさせる事がポピュラー界の仕事であったと言っては過言かもしれませんが。主流はアルバムではないと思います。

さて美味しい洋酒、かわきもののおつまみとともにその味わい深いビーチボーイズのサウンドを当店でじっくりとお楽しみ下さい。ロックがまだまだ固まっていなかった時代、彼等はいったいどんな音楽を目指していったのでしょう。もっとも今だに私には分かりませんが…すでにメンバー二人がこの世を去っています。明るく海や車、女の子を歌い続けた65年までのサウンド。ブリティッシュ勢やソウルに音楽ファンが傾く中、活動を続けた60年代中盤以後…70年代の人気復活。
なんにしても彼等の歴史は現在も続いていて刻まれているのです。凄い事ですね。

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